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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2057/2756

2057 前に進む為のXの問い編 430

「いや、そもそも今度はちゃんとこの世界の一部であるように……って私達が願ったんだもんね」


 そう、つまりはこの状況は、私達が願ったせいである。もともと私の姉妹たちはLROの外側の存在だった。だからこそ、この世界に受け入れられる為に……そう思っての願いだった。


 こんな風に敵対したいわけじゃなかった。やっぱりマザーは私の事が嫌いなのかもしれない。わざわざこんなに風に辛いことをさせてくるんだから。


「縛りを破壊って……どうしたらいいの?」


「……わかんない」


 それは……そうだよね。レシアだってもうおかしな力はないし、外側じゃなく、このLROへと組み込まれた存在となってるはず。そうなると、反則的なことはきっとできない。


 今のレシアもめっちゃ強いが……バランス崩しのような強さではないし……


「スオウとかが居たら……祝福でどうにか出来るのかもしれないけど……」


 今からスオウに連絡を取って、暇してたとしてもここにこれるか? と言ったら疑問が上がる。きっと、ここには普通の手段ではこれない。そもがたとえスオウだとしても、難しいんではないだろうか? と、なると私がどうにかする必要がある。でも私には特別な力なんて……ない。いや……まてよ。


「ここで手に入れた装備はまだあるし、何かすごい効果がついた装備があるかもしれない」


 私はそう思って、インベントリ内にある装備を見ようとする。


「ってちょっと! さっさとこの炎消してよ!!」


 そうだった。この炎のせいで、私はインベントリが開けない状態だった。なのでさっさと消してもらわないと、レシアを開放する方法を探すこともできない。


「私は敵だよ。敵がわざわざ、そういう事すると思う?」


「それは……そうだけど。私の事、敵と思ってるってこと?」


「私の意思じゃなく、設定がそうなってるって事」


「くっ……」


 感情論ではない……ということか。でもそれはそうだね。そこにレシアの責任はない。だって、そういう存在なのだ。たしかに今は敵だ。私たちは姉妹だが、そこに肉体的なつながりはない。心のつながり……いやいうなればそれだって設定といえる。実際、生まれ変わったはずのレシアがこうやって私の事を覚えてるってことが奇跡のような……そんな事のはず。


 一応私に気遣ってくれてるのかもしれないが……これ以上は自分でどうにかしろってことなのかも。


「私を敵と認識してる間は、デバフを消すことはできないのよね……」


「……うん」


「決着……付けるしか無いってこと?」


 でも……流石にレシアのHPを0にする……なんて私にはできない。

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