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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2056/2701

2056 前に進む為のXの問い編 429

「私も……よくわかんないよ……」


「ちょっと……」


 ある意味でレシアらしいといえばらしいけど……あんまり適当なことは言わないでほしいよね。まあ確かに、この戦いの果にここから脱出するって仕様なら、どっちかが倒れないと脱出できない仕様……なのかもしれない。一応二人力を合わせて外に出る……という方法がないわけでもないと思うが……


「ここってドラゴンの体内でしょう? レシアがどういう存在かよくわかんないけど、二人で体内からは出れるでしょ? それともレシアもドラゴンの細胞とかの一部だったりするの?」


 そうなると、外にでれないってのも納得できる。実際レシアはその姿がドラゴンっぽくなってるしね。


「別に、私は独立した一個の個体……レシアという存在だよ」


「それならここから一緒に出れるね」


「でも、このドラゴンは私のお母さん……という設定」


「それは……」


 なんとも倒しづらい事を……実際、レシアが言う通りに、ドラゴンとの親子関係って設定だろう。けど設定だと言っても、親子ではあるんだよね。それに設定が何だとか言っても、レシアはネット上……ウェブ上の存在なわけで、設定されたら、それが全てでは? まあなんか愛着なさそうだが……


「レシアは、母親を殺されてもなんとも思わない?」


「殺す……の?」


「そうしないと……出れないかもしれないし……」


 いや待てよ。ここから出て、妖精が用意してた転送陣へといければ、別に戦う必要はないのかもしれない。それをドラゴンが許してくれるか……だけど、今の装備を持ってすれば、それはそう難しいことではない気がする。


「大丈夫、この装備ならレシアのお母さん殺さなくても、いけそうだよ」


 私はそう言って安心させてあげるよ。


「そうなんだ……けど私はまだ役目を終えてないから……一緒にはいけないかも」


「なにそれ? どういうこと?」


「気づいてるでしょ? 私はここのステージのボスだから……私の縛りを破壊してくれないと、私は一緒に行けないよ」


 なんということだろう。レシアはどうやらこのLROというゲームの設定に縛られてるらしい。

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