2054 前に進む為のXの問い編 427
「うわっ!? わわわわわ!? わああああああああああああああああああああああ!?」
私は腕を掴まれてめっちゃ振り回されてる。ぐるぐる回されて、ビタンビタンと地面に叩きつけられて、そして投げられる。そして投げられたところでなんかきこえてたきた。
「ドラゴーン・バスター」
なんか呆けた声……というか、あんまり気合入ってないような声でそんな事をいったレシア。いや、それは私がよく知ってるレシアらしい口調だったよ。実際、体は元気いっぱいだが、話し方とかは昔のレシアのままではある。
でもその口から放たれた攻撃は凶悪だったと言わざる得ない。「ドラゴーン・バスター」は実際は「ドラゴン・バスター」何だろう。ただレシアが可愛らしく伸ばしただけだろう。
でも可愛らしく言う必要ないよねって感じの赤黒く、そして極太の砲撃を出してきた。私の視界がそれで一杯になる。
私は腕をクロスして自身を守る。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
更に私は壁へとめり込んでいく……意識が……飛びそうになるが、その度になんかこのチート装備のおかげなのかそれとも「せい」とかいったほうがいいのか、強制的になんか意識が覚醒するよ。実際戦闘中に意識が飛ぶ――なんてのはとても不利だからだろう。
『不明不能』なんていうなんかよくわかんない能力がどっかの防具についてたが、多分それの機能だと思われる。
壁に押し込まれて、その穴で下の方におちた。遠くに光が……いや違う、真っ暗だったが、揺らめく炎がみえる。きっとあれはレシアだろう。これでも……私のHPは赤にもまだ到達してない。黄色いところに入ってるけどね。
でもこのまま攻撃を受け続けたら流石にチート装備に身を包んでてもまけそうだ。
「ここならいけるんじゃない?」
私はそんな事をおもった。だってここは一直線。そしてそこそこレシアだって入り込んでる。なら避ける場所はない。私は剣を構える。そしてこの剣に備えられてた力を使うことにした。豪華な剣の宝石が光だし、それは柄のほうから次第に刀身へと流れていく。そして青い光が刀身を……いや、剣全体を覆った。そしてそれを私は構える。
なんか片手では持てないほどに剣が震えてる。だからしっかりと両手で持って、私はそのまま剣を前に突き出した。
「開放!!」
それをきっかけに、剣から光が放たれる。