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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2052/2701

2052 前に進む為のXの問い編 425

「がはっ!?」


 私は怒涛の連続攻撃で地面を転がった。一体いくら攻撃を受けたのか……それが分かんない程度には私は殴られていた。連続50回攻撃くらいはされたと思う。本当ならオーバーキルも良いところだ。けど……私は生きてる。HPは確かに減ってるが、それでも半分残ってるっていうね……この装備がいかにチートな性能をしてるか示してる。


 今までの装備なら確実に50回死んでそうな攻撃だったからね。それをなぜか半分のHPで受けきってるっていうね。何なら今も回復してる。ハッキリ言って、さっさと起き上がらないのはフリである。「ぐっ……くっ……いたぁ……」とか宣ってるのも、作戦を考える時間がほしいからだ。


 実際多分だけど、NPCからはプレイヤーの体力って見えないと思うんだ。だからレシアからは私の体力は見えてないだろう。感じ取る……とかはもしかしたら出来たりとか出来るかもしれないが、でも見えないから、きっとどのくらい私にダメージが通ったのかは、その目でみるしかないだろう。


(あの……目だ……)


 私はあの赤い光と青い光、それぞれを怪しく放つあの目に注目する。レシアは強い。それは認めよう。私の印象では、レシアは常に眠ってる子だった。要求してくる事は添い寝とか、枕を一緒に使うとか……そんなことばかり。


 でもレシアと一緒に寝ると、いい夢が見れる……とか思ってたような気がする。本当にそんな事が起こりえるのかなんて知らないが、なんかそんな風に私は思ってた。あの時は、あんな好戦的というか……ランランとした目はしてない。


 いつだって気だるそうな目だった。何が見えてるのかわかんないが……あの目に見られてると、まず私の攻撃は当たらないと見て間違いない。だったらどうするか……ちょうどよく煙を発生するスキルでもあればいいが……そんなのはない。


 いやあるかもしれないけど、もってないし……普通にインベントリには逃走用の煙玉とかがあるからね。戦闘では時々はつかったりする。だからわざわざスキルで持つ必要もないからスキルとしてはそれはもってない。


 インベントリが開けない今、じゃあどうするのか? それは力技以外ないだろう。


「体……あったまってきた」


 そんな事をいって、節々を伸ばしてるレシア。レシアはかなり際どい服装……というかあれを服と行って良いのかわかんない格好してる。隠れてるのは大事な部分だけである。


 そんな格好で伸びをしてるから、同じ女としてはちょっと恥じらいを……ね。もってほしいというか……まあけど今のうちだ。まだ攻撃が続いてたら困ったし、私は剣にスキルの光を宿して、地面を穿つ。


 普段の私のスキルの威力では地面が爆散して周辺に爆煙が広がる……なんてことにはならない。けどこのチート装備たちのお陰で、今の私の力は強化されてる。だから周囲は爆煙に包まれる。


「よし、これであの視界を攻略っと」


 私はしめしめと思った。

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