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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2051/2701

2051 前に進む為のXの問い編 424

いやいや、私は首を振って自身の考えを否定する。だって実際、あんなレベルの技術をレシアが習得してるなんて……考えられないというか、考えたくない。もしかしたらレシアとかNPC達はそれこそ役割を与えたらそれをやることは簡単なのかもしれない。なにせNPCである。


 彼らはちゃんと生きてる。けど、一番最初はそれこそ設定されたものだったはずだ。この世界を作る上でお兄ちゃんが一人ひとりを作り上げたはず。そうなると、一番最初のそのNPCとかは鍛冶屋――なら鍛冶の仕方を最初から知ってただろうし、腕だってあったはずだ。もしかしたら名工……とかいう設定があったら、生まれた瞬間にその人は名工だろう。


 それで考えると、私の姉妹たちはスオウがLROをリセットしてから新たにこのLROの世界に迎え入れられたわけだ。ちゃんとこのLROの世界の中に、一つの生命として……だから新たに設定を付け加えられてるはずだ。


 そこで私との関係がどうなってるのか……それは謎だ。けどレシアはどうやら私の事をちゃんと覚えて認識してる。新たにこの世界で人生を送るとなると、私とのことは足かせになるかも……とか思ってたんだけど、スオウなのか、マザーなのかはわかんないが、気を使ってくれたのかもしれない。


(どう見てもレシアは普通の人じゃない……)


 だからその体の特性……それに目もなんか特殊だ。レシアの金色の瞳からは右から赤いエフェクト、そして左から青いエフェクトが出てる。はっきり言って格好いい。なにそれ? ズルい……と私の中二病的な感性が刺激されてかなわない。


 実際レシアは人間ではないから、きっと基礎的な体の強度、そしてその体が持ってる反応速度とかは有利だと思う。それに転生からの優遇が見える。つまりはレシアは転生チートを神様からもらってる――と考えたほうが私の精神衛生上いい。


 そもそもがバランス崩しなんてのを持ってたのに、生まれ変わっても力を得てしまうんだね。それはマザーの呪い? それとも私への祝福なのか? 


「体を動かすのも……悪くない」


 そう言ってレシアは羽を羽ばたかせる。それだけで暴風が吹いた。私は腕で顔を隠し腰を落として耐える。けどそんな隙きを今のレシアが見逃すわけはない。まえのレシアなら「ふあーあ」とあくびをして見逃しただろうに……今のレシアはさっき自分で発言したように、どうやら体を動かすのが楽しくなってるらしい。


 寄り添うように顕現してるドラゴンの腕で私は殴られた。実際ダメージはそうでもない。こっちもチート装備を纏ってるからだ。けど……それはレシアだってわかってる。一回で終わるわけもなし。怒涛の連続攻撃でレシアが畳み掛けてくる。

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