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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2049/2701

2049 前に進む為のXの問い編 422

私はこのチート装備の剣をレシアに向かって突き刺す。けど、それを華麗に避けるレシア。そして蹴りを入れられた。けど大丈夫。なにせ私は全身チート装備である。インベントリから回復薬も出せないが、毎秒少しずつ回復してるし、どうやら通常攻撃なら、それほど痛くもない。多分本当はそこそこ強力な威力をしてる……と思う。


 だってなにせ今のレシアはドラゴンみたいだしね。実際、レシアの名前の所はレシアとか書いてない。普通に見える部分は「???」と書いてあって、さらに名前の横の色は赤を示してる。つまりは本当なら今の私なら相手にするのはかなり危険というか……そういう相手ということを示してる。


 赤ということは私の攻撃はほとんど通らないと思っていい。そして敵の攻撃は滅茶苦茶痛い……それが赤を示す敵の通常の状態だ。けどバグり散らかしてる今の装備だと、それが逆転してしまってる。


 赤のはずのレシアなのに、その攻撃を喰らっても私は「これなら大丈夫!!」と思えるんだからね。本当なら一発・二発喰らったら私はお陀仏みたいな攻撃のはずだ。でもこの装備のおかげで、ほぼ気にしないでもイイくらいのダメージになってる。この程度なら装備の自然回復でいける−−と思える程度だ。


「ちょこまかと! レシアはもっとゆっくり動く子でしょ!!」


 そんなことを言いつつ、私は剣を振るう。けど、レシアには当たらないんだなこれが。


「こんな剣じゃ、ゆっくり動いても当たらない……よ」


 そう言って一気にレシアはスピードを落とした。しめしめ……私はそう思ったよ。けどどうやらレシアは有言実行するみたいだ。


「なんで!?」


 私は驚愕するよ。だっていくら振ってもマジで当たんないんだけど? 今の私は通常よりもスピードが上がってる。それなのに……全然当たんない。


「それなら! 月の舞!! 前章影月」


 私は一瞬ピタッと止まる。それはスキルに入るからだ。スキルの中には動きが決まってるスキルって奴がある。これもそういうスキルだ。決まってる動きをするからそれをわかってると、避けやすいとかあるが、でもそれは完璧にそのスキルの動きを把握できてれば……である。


 実際、決まった動きと言っても、そういうスキルの動きはなかなかにトリッキーであったり、通常の自分では行えないようなスピードで高度な動きができるわけで、有用性は高いのだ。それにこの装備でなら、普段よりもより強力になってるだろう。


 月の舞は優雅であり、そして月のように妖しく輝く。今回の影月は、特殊な歩行で分身をいくつも生み出す。そしてどれが本物かわからない何人もの私が同時に複雑な連続攻撃を繰り出すというものだ。これは絶対に避けられないだろう。


 それにこの影月のいやらしいところは、見えてる私は全部偽物というところである。本物の私は太陽に隠される月のように見えなくなる。実際はこれは奇襲用というか、決め手にかける攻撃なんだけど、今の私の装備ならこの影月でもきっと必殺の一撃になるだろう。


 当たらないというのなら、これも避け切れるっていうのレシア!!

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