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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2047/2701

2047 前に進む為のXの問い編 420

(どうしよう……)


 私は躊躇ってた。レシアと戦うこともそうだけど、問題はこの装備である。なにせこの装備は強すぎる。せっかく出会えた姉妹を私は殺したくなんかないよ。レシアとかこの世界でどういう扱いになってるのか……そこらへんよくわかんないからね。NPCとなってるんだろうか? 


 LROってプレイヤーは何回だって復活出来るが……NPCって死んだりしたら復活とかしないんだよね。だからこそ、ちゃんと生きてるって思うわけだけどね。街で出会ったおじいさんとかが、最近見ないなー……とか思ってると実は亡くなってました……なんてのは時々よくある。


 時々よくある−−なんてなんだよって感じだろう。けど、そういう感じなのだ。実際、どこかで死んじゃうNPCってそこそこいる訳だ。なにせこの世界、モンスターも普通にいる世界である。


 もちろんだけど、リアルよりも平均寿命ってやつは短い。だから知ってる人がいつの間にか……とかあるんだよね。実際、ゲームでイベント以外でNPCが死ぬってのは他のゲームではないだろう。


 だってNPCってのはモブのようで、モブではないというか……いやモブなんだけど、大体のゲームには特定のNPCには役割が与えられてるものだ。それはクエストの発生に必要なNPCだったりさ、特定のアイテムをくれるNPCだったりである。


 けど、そんなクエストのきっかけをくれたりするNPCとかも死んだりする。流石に本編? というか大きなメインクエストと呼べるようなもののNPCは守られてたりするようだけど……そこらへんのNPCは結構死んでる。


 だからこそ、同じスキルでも同じように取れる……かはわかんないってのが一人一人の物語を紡げるLROの特徴と言えるだろう。でももしも…… もしもレシアがそこらのNPCになってる……としたら、この今の装備は危険すぎる。


「やる気……ない?」


 そんなことを言ってレシアは優雅に立ってその手を口に添える。なんか「チュ」と強調して聞こえたような気がする。そして手を前にかざすと、なんか強力な炎が放たれる。


「あっつ……」


 なんか赤いんだけど、黒くもあるような炎だ。見たことある。この炎。さっきのドラゴンがなんか似たようなエフェクトの炎を吐いてたと思う。つまりは、やっぱりドラゴンみたいなものなんだろう。


 実際、ドラゴンの中にいたわけで……てかここがドラゴンの中なわけで……もしかして今のレシアはドラゴンの娘とか……そんな感じなのだろうか? 設定的に。


「この装備でもダメージを通してくるなんて……」


 今の私の装備はほとんど反則級の装備だ。ダメージなんてほぼ通らないはずの……そんな装備だと思ってた。けど、なんかレシアの炎が私にダメージを通してる。これは一体どういうことなんだろうか? 


 でも致命的かと言われれば、そうじゃない。確かにダメージを食らってるが、焦る事はない。一本の回復薬程度で足りるだろう。


「ん?」


 なんかインベントリが開けない。

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