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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2046/2701

2046 前に進むためのXの問い編 419

「レシア……ようやく会えた」


 


 私の姉妹……その一人。リセットする前は私のために色々とやってくれた。実際、リセットされた世界でもどこかにいるはず……とは聞いてた。だから探してたわけだけど……そもそもが姉妹たちにはLROでの役割がなかった。


 なにせ世界に……というかこの世界に組み込まれずに外側の存在としていてたからこそ、このLROの制約に縛られなかったんだ。だから私の姉妹たちはそれぞれが『バランス崩し』と言われるほどの力を発揮できた。


 そんな事がないように……そして、この世界でちゃんと生きられるように……とスオウは姉妹たちもちゃんとLROの世界へと組み込んだと言ってた。でもそれなら、はっきりいうと私の直ぐ側においてくれればいいのにね。そう思う。


 けど、どうやらいろいろな制約なのか縛りなのか……それかマザーからの条件だったのか知らないが、世界の何処かへと姉妹たちは散らばったらしかった。私との記憶だってどうなったかは分かんない状態だ。


 だから私は感動の再開であるが、実際レシアに取っては全然そんな事はないって感じかもしれない。


「汚い」


「はい? ――きゃ!?」


 尻尾っでなんか弾かれた。いや、それはまあ……良くはないがいいよ。それよりも……だ。女の子としての尊厳が傷つくことを今言ったよね!?


「汚いっていった?」


「だって……汚いのは……本当」


「それは……だって……頑張ったからだよ」


「そんなのは……言い訳。私なら……戦いながらもキレイでいられるよ」


 そう言ってなんか手をクイクイとしてくる。レシアのくせに好戦的じゃん。いつも枕を抱いて寝てたやつとは思えない。いやもしかして寝起きで機嫌が悪い? もしや良いのか? 


 今の私に挑んできたことを後悔させてやろうじゃん。


「泣いても知らないよレシア」


「それはやってみないと……わかんないよ……セツリ」


「そうだ……ん?」


 今、セツリって言わなかった? そんな事を考えた瞬間、顔面に衝撃が走った。ちょっと!? いきなり女の子の……いや美少女の顔面殴る!? 普通はそこはもっとためらうでしょ。それに……それにさ、もしも記憶が残ってるのなら、私たちは姉妹で……というかアンタたちに取っては私は慈しむ存在なはずだった思うんだけど……それを殴る? 


 しかも一番そんな事を姉妹の中でもしなさそうなレシアにされたってのが衝撃がある。私は色々と言いたいことがあるが……とりあえず一番気になる事を聞くことにするよ。


 ふらふらとしながらも立ち上がりながら前を見る。


「今……セツリって……私の名前、おぼえて――」


「それから先は……この後にしようよ」


 襟首掴まれて私は投げられた。あんたこんな好戦的なやつじゃないでしょ!!

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