表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2043/2701

2043 前に進むためのXの問い編 416

私はフル装備にしてみたよ。あれから更に鎧を追加して、腕にも防具をつけて脚もそう。実際鎧と言っても、西洋の甲冑の様な……そんなのではない。いうなればローブに近い。胸当てとローブが一体化してるよう……そんなのだ。それに腕や足のも鎧というか、どっちかというと自転車とかに幼い子が乗ってる時に関節部分を保護するプロテクターに近い。


 まあちょっとダサいが……あれほど主張が激しいわけでもないし、まあいいだろう。それにこれもかなりの高性能である。


「まだ来てくれると思ってたよ」


 私はワクワクしてる。本来なら、倒してた相手が再び出てきたら「うげー」とか思うものだろう。それが苦労して倒して相手で、そして厄介な相手だとしたら……なおさらだ。でも今の私にはすでにグラッパルは脅威……になんて見えてなかった。


 なにせさっきは剣だけであれである。今はここで手に入れた装備一式を着てる。この差はでかい。私の周囲には三匹のグラッパルが現れてる。そして三方向にいるグラッパルが同時にその体を縮めた。本来なら、ここで動いたほうが良いんだろう。


 グラッパルの本来の弱点はここである。奴らが出来る攻撃方法は吸引。それだけだ。けどそれだけだからこそ、吸引は絶対の威力というか、強さがある。なにせその範囲、その強さ……そして吸引してる間の攻撃は奴の口へと吸い込まれれば無効化されるっていうね。


 それはそれは強力だ。だからこの巨体が一回小さくなるこのタイミングが攻撃が通るタイミングなんだよね。けど……私はジッと待つ。そして一気に膨らんで3箇所からの吸引を感じる。さっきまでの私なら……逃げてた。必死にヒーヒーと逃げてただろう。


 けど……私はにげないよ。私は浮遊感を感じる。そして体が引っ張られる感覚に身を任す。私は中央のグラッパルに吸い込まれてるようだ。でも口に入る直前、ジャンプを続けざまにしてみる。一回のジャンプではこのグラッパルの吸引力からは逃れられない。けど、ジャンプした後にもう一度今の私はジャンプできる。空中で私の靴の底に硬い感触が感じれた。


 それを蹴ってもう一度ジャンプをしてグラッパルの上にでた。そして、私は剣を一閃。グラッパルは爆散した。


(軽いし、いつもよりも全然早い。スキルも試して見ようかな)


 なにせスキルのリキャストタイムも減ってる。私は月の光を武器に纏わせて、もう一体のグラッパルに攻撃する。グラッパルはなんとか吸引範囲に私を入れようとしてるが、それよりも私の速度のほうが早い。それに二段ジャンプを手に入れてるから、かなり空間を使った動きができる。疑似、スオウみたいな動きができる。そもそもジャンプ力を上がってるからね。


 それで更に空中でも自由に向きとか変えられる。私は簡単にもう一体のグラッパルも倒した。そしてリキャストタイムを見てみると。リキャストタイムが一瞬でなくなった。あったかもだけど、三秒くらいだったかもしれない。これはやばい。


「スキル、使い放題じゃん」


 私はそんなことをつぶやきつつ、三体目のグラッパルもラクラク倒した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ