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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2040/2754

2040 前に進むためのXの問い編 413

「私の剣……」


 無いものはしょうがない。実際愛用してただけで、そんなにいい剣だったか? と言われると別にそういうわけでもない。そもそもがこのLROというゲームは武器や防具についてるスキルを得るために頻繁に武器や防具は変えたりしないといけない。アクセサリーとかもそうだ。


 戦って行くか、身につける間に特定の行動で熟練度が上がって、マックスになるとそのスキルが体内に吸収されて自分の内のスキルとなる。そうなれば、武器を装備してなくてもそのスキルが使えるようになる。


 そうやって、次々に使えるスキルを増やす段階……それが初心者の内なのだ。中級者になると、集めたスキルから自分がどんなタイプの戦闘やら、それこそこのLRO内でどういうふうに生きていきたいか――とかを考えていろんなスキルをどう使って行くか……を考えていく。実際LROにはそれこそ戦闘系のスキルだけじゃなく、探索系やら生産型のスキルとか、そういう所に分類できなさそうな意味不明なスキルなんてのもある。


 この世界には強制的な要素はない。たしかにある程度のストーリーは用意されてるが、大きな流れ? というのはプレイヤー一人ひとりの行動が影響を及ぼしていって、世界はどういうふうに流れていくか……それが決まるような……そんな感じがある。


 もしも世界にモンスターが大量に溢れてそれぞれの町や村を襲ったとしても、プレイヤーには戦う義務なんてのはない。ヒーローになりたいやつは戦うだろうし、そもそもが生産型のプレイヤーは戦いに不向きであるからね。


 だから全ては自分次第。私は実際、まだまだ初心者の段階だ。できる限りスキルを集める。その段階。まだ組み合わせを考えるのは早いが、この段階からある程度自分の理想を求めてやると、効率的にはなる。それこそ、先人達の記録がネットとかにゴロゴロと転がってるから出来ることだけどね。


「これ……使えるかな?」


 私はこの場所……というかドラゴンに食われる前に拾った剣をインベントリでみる。かなりすごい効果がついてた剣だ。そして見た目もかなり派手だった。実際の所、格好いい剣って実用面ではどうなの? て感じのも多い。それはリアルではまさに装飾された剣はそれこそ観賞用であって実戦で使えたものではないからってがあると思う。


 まあけどここはゲームの世界である。格好良くて、宝石がゴロゴロついてても強い剣があってもいいじゃない。いやもちろんあるけどね。まあけどこれは……


「悪趣味ではあるかも……ね」


 装備して取り出してみたら、格好いい。うん、格好いいよ。けど、もうね。柄や鞘に宝石とかがあるのは当たり前だし、なんていうか鞘も柄も金色だ。それに刀身もまっすぐに伸びた刀身の中央には宝石が埋め込まれてて、更には刀身には細かな薔薇の装飾までされてる。


 絶対に武器として使うようではない……が、性能はめっちゃ破格的に強いんだよねこれ。

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