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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2032/2701

2032 前に進むためのXの問い編 405

「はああああああああああああああああああああ!!」


 私は3つのスキルを重ねがけして飛び出した。一つは攻撃力をアップするスキルを使い、もうひとつは自身の身体能力を底上げするスキル……そして武器に特殊な属性を付けるスキルを使った。特殊なスキルは私の中ではなかなかにレアな属性を付与できるスキルである。


 普通属性といえば皆が思い描くのはきっと火・水・風・土・雷とかいうやつだろう。あとはこれに光と闇を加えたりね。そこら辺はLROにも採用されてる。けど私は好んで使う属性がある。それが『月』である。属性で月ってなんだよって思うだろう。


 だって月って属性ではなく、物体である。物体というか恒星というか……普通は属性では見ないような? いやでも作品によっては月ってそこそこ出てくる属性ではある。だからきっとそこら辺を参考にしてるんだろう。


 月ってなんかミステリアスで、でも夜に浮かぶその灯りは道標にも見える神秘的なものだ。それに……月って太陽の反転に当たると思ってる。私は見た目的には太陽とか言われてもおかしくはないと思う。


 それだけ自分の容姿には自信がある。けど、私は自分がそんな陽の者って思ったことはない。だって私は人見知りだし、あんまり他人と関わったこと無いし……今ようやくって感じだし……だから私には月って奴があってるというかシナジーを勝手に感じてる。


 だからこの属性を聞いた時にビビッときたんだよね。月があるのなら太陽もあるのか? とか思うかもしれないが、もちろんある。太陽系のスキルって奴がある。私的には太陽には明確なイメージが既にできてる。


 それは日鞠ちゃんである。だから月が好きになったってのもある。まあけどLROで日鞠ちゃんは別に太陽系のスキルとか使ってないけどね。あの子は祝福一本で行ってるようだし。


 そもそもが祝福には無限の可能性って奴がある。なにせスキルを改造したり、新たなスキルを作ったりもできるのである。その都度、自分に必要なスキルを作って使用する……とかね。


 だから日鞠ちゃんにはべつのスキルなんてのは必要としてないんだろう。だから別に日鞠ちゃんの対称を意識したわけじゃないが、あの子を知ってると自分は太陽じゃないなっていう卑下がね。


 私に月を選ばせたって感じはある。でも気に入ってるから!! 月の光のエフェクトはとってもきれいなのだ。紫の淡い光が放たれるからね。青白くもあるが、そこに紫も混ざってて、とても幻想的だ。まさに月光。


 私はそんな光を放ちながら通路を塞いでるスライムへと突貫する。そして切っ先を突き刺して、その壁を伸ばす。でもまだだ。まだ足りない!! 貫通させないと、後ろから迫る壁とともに私は挟まれてしまうだろう。そうなるときっともう脱出するすべはない。


「いっけええええええええええええええええ!!」


 私の心に感応してか、スキルの光が多くで出てくる。それに一体何の意味があるのか……そんなの分かんないが、テンションは上がるよ。そして私の高まった気持ちで、スライムの壁をぶち抜いた。

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