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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2026/2701

2026 前に進むためのXの問い編 399

「さて、とりあえずいきなり死ぬなんて事はならなくてよかった……けど……」


 これはとても安心できる状態ではない。そもそもがこの胃液? に浸かってるだけでHP削れてるし……


「とりあえずすこしでも長く生きるために――とりゃ!!」


 私は壁際によって、その壁を蹴って、上に登る。実際壁はツルツルだったけど、取っ掛かりがないわけでもなかった。それにLROでは身体能力がリアルよりも上がってるわけで、ちょっとした取っ掛かりでもそれだけで十分っていうね。


 私は上に飛んでそして剣をその壁に刺す。それでなんとか胃液からは逃れることが出来た。


「ふう……でもこれからどうやって……」


 選択肢は2つか3つはあると思う。まずは口を目指す。なにせ入ってきたんだから出ることだって出来るだろう。もうひとつは下……つまりは肛門を目指すってことだ。でもこれはやりたくない。


 だって肛門には当然だと思うけど、排泄物があるじゃん。いやこれはゲームだからって思うかもしれないが、この世界の生物は生きてる訳で……


「でもこのドラゴンはイベントのために用意された存在って可能性も……」


 このLROはとてもリアルに出来てるが、イベントの為の存在ってのはいる。時折それが暴走したりもしてるわけで……もしかしたらこのドラゴンはこの場所にしか居なくて、この場所自体がマップにもない異空間なら……こいつはLROの世界にはそもそもが干渉してないってことになる。


 ならこのお宝たちはどこから持ってきたんだいってことになるが、まあこの為に用意された物……と考えれば、このおかしな性能の武器やアイテムがたくさんあったのも納得できる。


「そういえばドラゴンはアイテムや装備飲み込んだよね?」


 けど見渡した限り、それらのアイテムはここにはない。それらはいったいどこに行ったんだろう? もしも腹の中にあったら、取り放題だったのに……


「まあそれどころじゃないか……」


 最後の選択肢は、選択肢ともいえないかもしれない。だってそれって腹を割いて外に出るってことだからだ。でもそもそもが私の攻撃ではドラゴンはびくともしなかった。けどここは内側……それに……


「剣も刺さってる」


 すべて弾かれてたのに、剣が刺さってるこの事実。やっぱりだけど内蔵を鍛えることは出来ないらしい。ならここからなら、腹を割いて外に出ることも……


「可能かもしれない」


 試す価値はあるだろう。私は剣にスキルを付与するよ。

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