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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2024/2701

2024 前に進むためのXの問い編 397

「くうううう……」


 今生きてるのが不思議なくらいである。こっちの攻撃は全く効かない。けど向こうの攻撃はどんな攻撃だって致命傷になり得るっていうね。バランスがおかしい。まあそもそもがこのドラゴンに見つからないように……ってことだったからね。そもそもが倒せるように設定されてないって可能性はある。


 だってダメージをまず与えることが出来ない。


(でもHP自体は見えてるから、可能性はあるんだと思う……こういう場合って……ちょっとした救済策とかあると思うんだけど……)


 私はこれまでのゲーム知識を使ってそんな事を考えてる。実際倒すのはむずかしいと思ってるよ。けど、逃げる事は不可能では無いように出来てるはずだ。このドラゴンは無敵に感じるが、どうにかしたら隙きを作れるっていうギミックがあったりするんじゃないだろうか? 


 なにせさっきから何をしても、意にも返さないようなドラゴンだ。このままだと逃げるのも難しい。だって私は転送陣から反対側に来ちゃってるからね。このまま私に注目されてると……どうしようもない。まあ私に注目してしまうのは仕方ない。だってドラゴンってこの通り宝石とか、貴重な物が好きじゃん? 私ってかなりかわいいと自覚してる。つまりは貴重なのだ。可愛さで言えばSSS級である。


 いや、自分で言うのも何だけどね。でもこれまでの人生で私は否定しても意味なんて無いって知ってる。それに最近は本当にちやほやされる。リアルではね。前は病院にいた事くらいしかなかったけど、今はもう学校に外にどこにだっていける。それに生徒会長として色々と……まあまだまだ始まったばかりだけど、日鞠ちゃんのせいでやることは多い。


 そのせいでいろんな学校に行くことも多かった。なにせ生徒会長が変わったっていうと、報告が……それだけで百件を軽く超えるくらいの所に訪問したと思う。おかしいよ。


 私はそれこそ学校生活なんてほぼ漫画やアニメでしか知らなかったが、それが普通じゃないくらいは分かる。生徒会長なんてのはアニメでは権力を持ってるが、実際はそんなことはない。ただのその学校での役職でしか無い。生徒会長をやってます……なんて肩書は普通なら「へー真面目で優秀なんだね」と思われるくらいのものだと思う。 


 けど私達の学校の生徒会長という肩書は特別な物になってる。それもこれも日鞠ちゃんのせいである。


 まあつまりは私はここ最近でとても自分の可愛さを再自覚させられてるってことだ。つまりはこのドラゴンも私の可愛さにメロメロの可能性は……


「ひゃっ!?」


 うん、ないね。別になんか特別なドラゴンってわけでもなさそうだし。いや、ドラゴンってだけで特別ではあるけどね。最初以外にはブレスを吐いてこないけど、この空間でデカいドラゴンの攻撃を避け続けるのはきつい。少しずつ、壁際に追い詰められてるし……


「なにか……なにか使えるスキルはない?」


 私は自身が持ってるスキルを見て、ここを打破できる術を探る。

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