表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2023/2701

2023 前に進むためのXの問い編 396

私は走ってる。そんな私に向かって、ドラゴンがその足をおろしてくる。流石にこんな狭い場所ではドラゴンは飛んだりはしない。けどこの狭い場所をドラゴンが動き回ると色々と大惨事になるというか? そんな感じではある。


 だってあのドラゴンが一歩を踏む度にこの場所は揺れる。そして天井からパラパラとなんかカスが落ちてくる。これがカスだからまだいいよ。そのうち天井が崩壊とか……そんな事が起こったらどうなるのか……いや、LROだしそれがおきたとして本当に死ぬ……なんてことはない。


 それはとても助かるが……そうなったら、私のこのキャラだって、死んだ扱いになるだろう。つまりはメカブちゃんと同じである。そうなったら勿論だけど、インベントリ内のアイテムはロストすることになる。メカブちゃんと同じように、中身の全部じゃないがその場に落ちる。


 大切な物は落ちないように出来たりするが……それには条件とかある。つまりはいまさっき手に入れたこの場にあったアイテムや装備はその対象にできない。なので確実に死んだら落とすことになってしまう。


「やあああああ!!」


 私はとりあえず攻撃をしてみる。けど……ガキィィィィン!! と響いて私の剣は弾かれる。今は常にスキルを使ってる。出し惜しみなんてしてる場合じゃないからね。でも……それでもドラゴンには通らない。


(鱗が硬すぎるよ)


 ドラゴンは隙き自体はとても大きい。なにせ大きいし、ここはドラゴンにとっては手狭だ。だからこそ、動くにも色々と制限がかかってる。踏もうとしてきたり、時折しっぽで薙ぎ払ってきたりするに気をつけていれば案外当たらない。


 まあそれでも、奴が一歩を踏む度に地面は陥没するし、尻尾を振るう度に壁とかはえぐれてたりするけどね。本当に崩壊するよ。アイテムとかはどうなってるのかって? そんな風にドラゴンが暴れてたらアイテムや装備だってボロボロになってしまう――と考えるのは普通だろう。けど大丈夫。なぜなら既にこの場にあったアイテムとかはドラゴンが収納した。


 え? どこに? 勿論その腹の中にだ。


(やっぱりどうにか、あの場所に戻らないと……)


 私はちらりと光ってる床を観る。それは妖精が用意してる転送陣だ。はっきり言って、攻撃にも何も通らないし、下手に当たったらそれが致命傷になるような相手だ。勝てるビジョンは全くと行っていいほどにない。


 確かにLROはどんな相手にも可能性って奴を残してるように出来てる。どんな格上にだって勝てる可能性……そういうのがあったりするものだ。けど今はそれをやる場面なのかって言ったら違うと思う。


 だってそれは賭けに近い。ここでそんな賭けをするよりも、ここの魅力的な装備やアイテムを持ち帰る……そっちの方に私は魅力を感じてるよ。だからどうにかあの転送陣にたどり着かないと……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ