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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2022/2701

2022 前に進むためのXの問い編 395

「メカブちゃん……」


 メカブちゃんはドラゴンのプレスによって帰らぬ人になってしまった。なんと残念な人を……別になくしてないな。あれはちょっと天罰を受けるべき人間だった。ウンウン。


『なんか失礼なこと考えてない。まあそんな事どうでもいいけど、私のアイテム拾っておいて!! 絶対ね!!』


 なんかそんなメーッセージが届いてた。メーッセージと言っても、頭に声が聞こえるタイプで伝えてきた。そこは文字でいいじゃん。まあ打ち込むのが面倒だったのかもしれない。でもうるさい。こっちが大変なのを考えてないよね。どう考えても自分のアイテムのことしか考えてない。いや、分かるよ。なにせここにあるアイテムや装備は上物だ。他では無いかもしれない。


 それだけのお宝の山。メカブちゃんは既にこの妖精のゲームというか試練? からは脱落してしまった。なら後は私に頼りるしか無い。きっとここにもどってくることは出来ないんだろう。少なくとも自力でここにもどってくることは出来ない。それは確実だ。


 なにせここは世界の何処かも分かんない。そもそもがどうやらこの場所ではマップさえ開けないからね。メカブちゃんが「もういい。自力で行く!!」とか言っても、無理なのだ。


 もしもここのマップにピンでも打ててたらそれも出来たかもしれない。でもそれさえ出来ない場所だ。そもそもがこの場所が本当にLROの世界にあるのかもわかんない。なにせそういう場所って時々あるし。ダンジョンのボス部屋とかね。あれは特殊空間になってたりする。


 普通にその場ってときが多いけど、異空間とかに飛ばされたりもする。だからここももしかしたらそういう場所って可能性はある。妖精に案内されないと行けない場所って可能性も……


「回収出来たら良いけど……」


 それよりも私も生き残れるか……とりあえずHPを回復してるけど……これがどれだけ意味あるか不明だよ。だって私のHPではこのドラゴンの攻撃を一発だって受けたら終わりそうな気がする。なにせさっきのブレスの余波の熱気だけでそこそこのダメージが通ってた。半分とかは流石にくらわなかったけど、4分の1くらいのHPは持っていかれてた。それって普通にスリップダメージとしては大きいよ。


 そもそもが一応そういう対策はしてるからね。それでこれである。耐性を上げててこれだから、もしもなかったらもっとHPを削られてたはず。スリップダメージでそれなら、直接の攻撃なんて一体どれだけ喰らうのか……考えたくもないが……盗人が一人になったなら、勿論その一人に集中するのが当然だ。背中を見せてたドラゴンがこっちを向く。その動作はとてもゆっくりだ。なのに、私は動けなかった。

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