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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2021/2702

2021前に進むためのXの問い編 394

スキルを宿さないで剣を振るったのは完全に私の失敗……おごりだった。だってもしも……だよ? もしもちゃんとスキルで剣を覆ってたら……そしてたらこんな目だって貫けたかもしれない。


 じっさいどうなのかは分かんない。今やもう遅い。


「つっ!? この!」


 私は今度はスキルを宿して剣を振るった。なんでこんな二回も振るう時間があるのかって思うかもだけど、なんかドラゴンが私に何もしないからだ。予測だけど、このドラゴンはブレスを吐こうとしてるから、他に何も出来ないのでは? なんというシングルタスクのドラゴン。というわけで、私は何もしてこないのを良いことに、もう一度今度はちゃんとスキルを宿して振るったわけだ。


 けど……まあ当然だけど届く前に先に一気に周囲が明るくなった。そう……ドラゴンがついにそのブレスを吐いたのだ。炎のブレスはこの薄暗かった空間を一気に大量の明かりで包む。そしてそれだけじゃない。一気に熱気がこの空間に広がった。


「あっつ……」


 私の今いる場所はドラゴンの瞼の上である。つまりはドラゴンがブレスを吐いたって安全地帯……とかなんとか思ってて高をくくってた。けどどうやらそうじゃない。暑い……めっちゃ暑い。


 もう暑いじゃなく、熱いである。事実として、なんかダメージ入ってるし。


「あたってないのにこれって……」


 当たらなければどうと言うことはない? そんなのは私の思い込みでした。私は目への攻撃も切り上げて、これ以上ここにいたらまずいと思ってすぐさま移動を開始した。なるべくこの熱気から逃れられる場所……反対側に進むのが得策だろう。流石に、それなら……とおもった。


 けど……


「嘘……」


 私の視界にはこの空間全部に広がる炎が広がっていた。つまりは逃げ場なんてない……メカブちゃんは? とかおもったけど、その時私の脳内にこんなメッセージが流れてきた。


『プレイヤーメカブのHPが0になりました』


 とね。どうやら悪は滅びたらしい。南無……

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