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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2020/2701

2020 前に進むためのXの問い編 393

私のムーンライトアタックは不発に終わった。いや技自体は完璧だった。けど、どうやら口の中にある炎の塊は想像以上に強力だったということだろう。私がしってる漫画やアニメでは、格上の相手とかにこれをやって大ダメージを叩き出してたんだけど……


(でも考えてみたら、吐き出す前は貧弱なんて……そんなわけないよね)


 暴発しての自己爆発みたいなのってきっと、銃とかで内部で球が爆発して、使用者にもダメージが有るっていう、そんなイメージから出来たんだと思う。実際銃が手元で暴発なんてしたら、人の腕なんて吹き飛ぶ可能性は大いにあると思う。なにせ銃は一撃で体を打ち抜けるわけだしね。


 それこそ銃本体にはカートリッジとして、いくつもの銃弾が込められてるわけで、一発が暴発したら、近くにあるであろうカートリッジ内部の球も爆発して腕が吹き飛ぶとかありえるだろう。


 でもそれは物だから……だよね。ドラゴンは生物なのだ。そして人間なんかよりもよっぽど強力で頑丈だ。そもそもが火を放つやつが内部で火が暴発したからといってダメージをくらうだろうか? 


 だって最初からその火は内部にあるんだよ? 


(考えてみたらそんなわけないよね)


 私は避ける方にシフトするよ。でもどこに避けるか……それが問題だ。左右? いや、どれだけの範囲なのかって言う問題がある。定番では後方だ。メカブちゃんを追うっていうね。でもそれは今からでは間に合わないだろう。なら残ってるのは……


「前にいくしかない!!」


 私はまずはドラゴンの口の下の方……その牙を蹴った。そして浮き上がらせて、鼻の穴をつかむ。更にその勢いを利用して私は体を持ち上げて、鼻の頭まで体を持ち上げて、更に鼻の頭をけって、私は口の前から抜け出した。このまま攻撃してみてもいいかもしれない。


 自分の体が予想以上に軽く動いた。これなら生物の弱点が狙える。それがどこかというと、勿論だけど眼球である。どれだけ硬い相手も、鍛えられないところってある。それが眼球やらなんやらだろう。口の中だってそのはずだけど、炎を暴発させる事はできなかった。でも眼球なら、この剣を突き刺すだけでいい。私はくるっと回って態勢を整える。そして剣をまっすぐに構えて私の頭くらいあるであろうその眼球を狙った。けど……


「そんな!!」


 なんと、ドラゴンの眼球はとても硬かったらしい。私の剣が全くといっていいほどに刺さらない。てか、油断してスキルも何も付与しなかったのが駄目だった。何やってるのよ私のバカ!!

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