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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2017/2701

2017 前に進むためのXの問い編 390

「いやいや、あんたさっきから捨ててるじゃん」


 私はメカブちゃんがさっきから持っては捨ててるのをしってるよ。全部このドラゴンが集めたお宝を持っていく気なら、持ったやつは捨てずにインベントリへと詰め込んでいくものだろう。


 でもそんな事はしてない。それってどう考えても彼女の言ってることとは違ってる。だから私はそこを指摘した。


「ちっちっち、甘いなぁ……甘々だよセツリ」


 なんかめっちゃドヤってる顔で言われて私はイラッときた。こいつのこういう調子に乗った顔ってなんか無性にどつきたくなる。私は誰かに手を出したことなんかない。私は生粋の女の子だし、暴力なんてのはモンスター相手にしか振るわないのだ。


 いくらイラッとすることがあったとしても、手を出したことなんてない。人を殴るって恐ろしいしね。まだこの世界なら出来る可能性はあるが、実際戦い以外で殴るとかしない。


 でもそんな私でもちょっと手を出してしまいそうになるのがメカブちゃんという女なのだ。


「私が捨てたやつ、よく見てみなさいよ」


「うん? これって……」


 私はメカブちゃんに言われてさっきからポイポイやってるメカブちゃんが捨ててたアイテムを見る。するとなんか鑑定にご丁寧にカッコで偽物……と書いてある。


「どういう事?」


「複製のスキルよ」


 どんなスキルを取ってるのよ。盗賊とか目指してる? てか……


「普段はそんなの使ってないよね?」


 私はそんな質問がついて出た。だってメカブちゃんだよ? もしかした普段の買い物とかでも……これを使って窃盗とかさ……行っててもおかしくないなって……


「使ってないわよ」


 なんかちょっと目をそらしながら言うメカブちゃんは怪しい。


「大体、そんな事したらラオウさんが許さないわよ。私まだ死にたくないし」


 こっちではいくら殺されても私たちはデスペナルティと共に復活するけどね。けどそういうことじゃないよね。私たちはリアルで知り合いだ。だからこそ、逃げられないっていうね……そしてラオウさん……リアルではオウラさんだけどはリアルのほうが恐ろしい。あれにリアルで勝てる人が……いや生命がいるのか……私はまじで疑ってる。勿論銃とかあれば……いや、私達が銃を使ったとしてもあの人を殺せるとは思えない。


 まあだからこそ、これだけメカブちゃんもおそれてるんだろう。それなら流石に普段は使ってないだろう。けどさ……この状況でこれを使うのもかなりの度胸だと思う。恐怖とか本当にないんだねメカブちゃんはさ。

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