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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2016/2701

2016 前に進むためのXの問い編 389

「それで、メカブちゃんは何を探してるの?」


「さがしてる?」


「いや、さっきから取っては捨ててってやってるじゃん?」


 何か目当てのものでもあるのかと……まあけど考えてみたらそんなわけないか。だって私たちは妖精によっていきなりここに飛ばされてきたんだ。それはつまりはここに来たくてきたわけじゃない。目当ても何も、何があるのかすらわかってなんてない。


「何か……なんてよく言えるわね。ちょっと手にとって鑑定してみなさいよ。最低限の鑑定くらい使えるでしょ?」


 なんかバカにされてる感じがあるが、私は言われたとおりに近くの物体を取ってそれを鑑定してみた。


『クリスタルの剣+999


 特性 自動修復


    HP自動回復(毎秒3)


    クリティカル率+20


    魔法補正


    詠唱補助


 スキル クリスタル化』


 とか書いてあった。なんかやばい武器である。てか+999って何よ? 見たこと無いよ。攻撃力バグってない? そこらの雑魚、当たらなくても剣圧で爆散できるんじゃないこれ? 


「なにこれ?」


 私はびっくりしたから他のも手当たり次第にそこらにあるアイテムや武器を手にとっては鑑定してみた。どれもこれもなんかヤバイのばかりだった。お宝の宝庫じゃん。


「これ一つでも一生分遊んで暮らせるだけのお金が手に入るわよ」


 そう言ってニヤつくメカブちゃんの目はお金の目になってた。いうなればゲスい目である。いや、きっと私もニヤニヤとしてるだろう。私は別にお金にしたいわけじゃないよ。ただここの武器や装備たちで自身を固めた姿を想像しただけだよ。


 それはそれはきっとすごいことになるのは間違いない。てかクリスタル化のスキルって初めてみた。詳しく内容を見ると、自身をクリスタルにするらしい。いやそのままだけど、その恩恵がすごい。なんかクリスタル化すると魔法を反射出来るらしい。魔法使いに取っては天敵になれるね。


 やっぱり剣士にとっては魔法使いって近づくまでは何も出来ないわけで……いや、スキルを駆使すれば出来なくもないが、やっぱり遠距離攻撃は魔法使いに分がある。それは勿論当然だし、バランス的にもそうなってるのが当たり前だ。てかそうじゃないと、魔法使いの存在価値がない。 


 でもこのスキルが有れば、魔法使いとかにとって刺さる。いや、別に対人戦だけじゃない。むしろモンスターとの戦闘とかのほうが使えるだろう。


「私はこの中から一つ選ぶなんてそんなみみっちい事はしないわよ」


「え? でもさっきから……」


 持っては捨ててを繰り返してるような?


「私は全部を持っていく!」


 ここまで堂々と泥棒宣言を出来るのもある意味才能だよね……と思った。

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