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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2015/2701

2015 前に進むためのXの問い編 388

「えっと……どういう事?」


「全くこれだからチヤホヤされなれてる美少女って奴は……」


 あれ? なんか私バカにされてる? 美少女の所はそうだけど……ここではメカブちゃんだってめっちゃモッてるじゃん。まあ胸は……リアルのままで爆乳だけど……そこだけは別に盛る必要なんてありませんから――って奴? あてつけか? いや、別に私だって無いわけじゃない。普通にある方だし。大丈夫、必要以上の脂肪なんてすぐに垂れてくるから。それを考えれば、胸というのは形が一番大事なのだ。私は形には自信がある。


 いやそういうことじゃない。なんか一をゼロに出来るとかいう会話である。その意味だ。いや、ドラゴンを前にこんな会話もどうかと思うけどね。一応私は小声だよ。メカブちゃんはこれもまたなんか普通の声量で話してるけど……眼の前のドラゴンが起きたら……とか思わないのだろうか? 


 私達じゃ絶対に戦っても勝てないよ。可能性ゼロだよ。まあ勝てる勝てないかよりも、メカブちゃんの場合はデスデメリットに関心がないのかもしれない。


「セツリもそうだけど、大抵はギアって奴は徐々に上げていくものじゃない? 調子でもいいけどさ。体が温まってきた……とか言ってようやく100の力をだせるみたいな?」


「確かにそんな感じはあるね」


「でも私に言わせると、そんなのは言い訳なわけ。ここはリアルとは違うんだから、体が温まるとかそんなのシステムなだけよ。パフォーマンスを常に100にすることも0にすることも出来るわけ」


「でも、そこら辺はリアルに寄せてるってことでしょ?」


「そうね。だから別に否定なんてしないわ。ただ鈍いって思うだけ」


 馬鹿にしてるよねそれ。けど言ってる意味はわかる。ここはあくまで仮想な世界だ。この今の体だって本物だと感じるが、そうじゃない。そう感じるようにシステムが出来上がってるわけだ。そして本物じゃない部分はたしかに存在してる。例えば、戦闘。戦闘で長い時間動き回れる。


 これは本物に感じるが本物じゃないから出来ることだ。だってリアルなら本当に本気で動き回る……となれば五分とか十分とかそんなのが限界ではないだろう。あとはもうヒーヒーいうしかないよね。


 それにここでは剣とか魔法とか……まあ魔法はだいたい止まって撃つからまだ休憩できる。けど、近接戦はそれこそ動き回ってるんだ。そうなると体力なんてすぐになくなる。リアルならすぐに動けなくなるけど、ここでは疲労は溜まっても動くことはできる。それはシステムがそういう風に補助してくれるからだ。


 つまりはメカブちゃんはそれをもっと使いこなしてる……ということだろうか?


「都合の良いところを都合の良いように使う。私はそうしてるだけ」


 なんかただぐうたらしてるのだと思ってたけど、なんかちゃんと自分の為になることだけはやってるんだなって思った。でもその一とゼロにどれだけの意味があるのかよくわかんないけど……

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