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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2013/2701

2013 前に進むためのXの問い編 386

「なんでそんな事を私達が……」


(なんでって楽しいじゃん! 危険の中に最高の楽しさがある!!)


 なんか頭に響く声で断言してくる妖精。そりゃあ見る側は楽しいだろうね。だっていわいるこいつらは高みの見物――って奴をしてるからね。ようはコロッセオで殺し合いを見て楽しんでる奴らと同じである。


 あんな可愛らしい容姿をしてて、やってることは野蛮この上ないっていうね。


(まあまあ、あのドラゴンの持ち物はお姉さんたちに上げるから。なかなか貴重品を溜め込んでるよ)


「なんでもいいの?」


(なんでもいいよ。僕たちが二人が持ち帰った物を評価するからね。そこらへんも考慮してね)


 奴らの何を考慮しろというのか? 奴らの性格? それならますますわかんないっていうか……だって私が欲しくなるような貴重な武器やスキルが宿った何か……があったとしても、それって私が欲しい物であって、妖精たちの求めてたものじゃない可能性が高い。そもそもが奴らが何を求めてるのかなんて全くわかんないし……なにか面白い物を求めてそうだけど……その面白いって定義が曖昧じゃん。


「どうす……ちょ!?」


 どうする? やる? とか聞こうと思ったら、既にメカブちゃんは動き出してた。こういうところではなぜか迷わないよね。普通にメカブちゃんなら理不尽だー! とか、なんで私が……とか言いそうなのに、そんなのない。さっさと歩いてる。てか……流石に堂々と歩き過ぎでは? 普通はこういう時って抜き足差し足忍び足ってやつで行くでしょ。でも普通にメカブちゃんは歩いてる。けど、普通に歩いててもなんか足音してないけどね。ザッザッとかなりそうなものだけど……スキルかな? 


 そんな隠密系のスキルなんて持ってたんだ。以外だった。私もとりあえず注意しながら


、その後に続く。案外メカブちゃんを見てると、あのドラゴン起きそうも無いし、ぱぱっと終わらせればいいだろう。てか……


(これって、物を獲ったあとはどうするの?)


 ふとそんな疑問が浮かんだ。盗んだとして、それからはこの洞窟から脱出すればいいのだろうか? 


(それは大丈夫だよ。ほら、後ろを見て)


 頭に響く妖精のそんな声に従って後方を見ると、私達がいた場所がなんか光ってる。


(あそこまで戻ってきてたら、転送してあげる)


「なるほどね」


 ようはもしも見つかっても、あそこまで戻ってこれたら、どうにかなると……そういう事か……まあ見つからないのが一番いいんだろうし、とりあえず私は慎重に行くよ。

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