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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2011/2701

2011 前に進むためのXの問い編 384

「ねえねえ、何して遊ぶ、何して遊ぶ!!」


「やっぱりいちばん楽しい事をしたらいっぱい甘いのくれるよね!!」


「そうだよねそうだよね!!」


「ならなら、あれしかないよね!!」


「うんうん、あれだよね」


「あれあれだ!!」


 なんか勝手に妖精たちが盛り上がってる。たしかに私は飴玉を出汁にして妖精たちを引き留めようと思った。てか、これであわよくば主導権って奴を握りたかったんだ。けどどうやらそうはいかないらしい。なにせ妖精たちは勝手に話を進めてる。私に相談……とかはない。とにかく楽しいことをやったら、私から飴玉がもらえる……と思ってとにかく楽しい事を味合わせようとしてるみたいだ。


 別に楽しいことなら良いんだけどね……本当に楽しい事なら。でもこの妖精たちの楽しいことってなんか……そう、なんか危ないことの様な? だってさっきのハイ・サンダーエレメンタルとの戦闘も、この子達にとっては楽しいこと……なんだよね? もしもパーティーに出くわしてたら、いくらハイ・サンダーエレメンタルに変化してたとしても、倒されてたと思うんだけど……それでもこの子達は楽しいのだろうか? 


 てか倒した場合はこの妖精たちはどうなるのか? 正体を見破ったから妖精たちはこの通りに五体満足でいられるわけだけど、戦闘になってスキルとか魔法とか……それこそエレメンタルを倒すとなると、パーティーには鈍器をもった前衛が出てくる筈だ。


 鈍器で殴ったら、妖精なんてぷちっていくぞ。


「じゃあ準備はいい? いいよね。良いはずだ! よーしレッツゴー!!」


「ちょっと!!」


 それって私に聞いてる? 聞いてないよね!? だって準備ってなんだよ? 心の準備って事? それさえ出来てないけど!! そんな事を思ってると、妖精たちが、なにやら私とメカブちゃんの周囲を飛び回る。これで楽しんでくれるのならまあ……とか思ったけど、そんなわけなかった。


 なんか次第に私とメカブちゃんの視界を覆うほどの鱗粉を出し始める。最初はきれいだなって思ったけど、なんか周囲が全部見えなくなると不安がね。そして次の瞬間、なんか生臭くて、生暖かい空気が私達を襲ってきた。


「な、何?」


 そう思ったとき、光が消えて、状況がわかった。なんかいる。そしてそれがいる場所が異様に明るい。ちなみに私達の立つ場所は暗い。洞窟かどこかなのかな? 私たちは明るい場所にいるそれから視線を外せない。それ……は何か……私もメカブちゃんもびっくりだけど、それはどうやらドラゴンのようだ。そしてこの生臭くて、生暖かい空気は……どうやらドラゴンの寝息らしい。ちょっとなにこれ? これ楽しい? 意味わかんない。


 冷や汗ダラダラですけど!?

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