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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2008/2701

2008 前に進む為のXの問い編 381

私がちょっとメカブちゃんに意識を逸したのが行けなかった。そんなに強くもない私が、集中もせずに他に意識を逸してハイ・サンダーエレメンタルの攻撃をさばけるのかって話である。私の体に雷撃が駆け抜ける。一回まともに受けると、その特性上、体が硬直してしまう雷撃系の攻撃だ。こうなると、あとは押し込まれるだけ。続けざまにどんどんと攻撃が飛来してくる。


「きゃあああああああああ!?」


 ようやく詰めてた距離が私が吹っ飛んだことで再び開くことになる。それに一気にHPが大量に減っていく。


(まずい……回復を……)


 したいけど、出来ない。体が……上手く動かない。一気に大量の電撃を浴びたせいで私の体は麻痺状態になってるようだ。体の筋肉がピクピクとしてる。私の意思とは関係なく、勝手に一瞬動いたりして上手く立ち上がることだって出来ない。出来ることと行ったら転がるだけ。それでなんとか交わしても、ハイ・サンダーエレメンタルの攻撃は絶え間ない。たまたまが続く……なんてことはないんだ。


 せめて、メカブちゃんがサポートしてくれたら……そう、メカブちゃんは何やってるのよ!? 私はそんな事を思って、視線をさっきまで妖精と一緒に隠れてた場所を見る。けどそこにはいなかった。


(まさか……逃げ……)


 そんな考えが一瞬頭をよぎる。なにせメカブちゃんである。ない――なんて断言できない。だってそのくらいはしそうな……いや、でも正しいか。だって二人して倒されたら、また妖精を探すところから始めないといけないようになる。それは面倒だ。もしも、メカブちゃんだけでも妖精の里へと誘われてるとなると、ちょっとモヤッとするけど、それでも後で私も誘ってもらうって事ができるだろう。


 だからこの胸の内に芽生えた黒い感情はちょっと気が早い……はず。


「つーかまえーた!」


 え? なにやらそんな事を大きな声で叫びながら、メカブちゃんがハイ・サンダーエレメンタルの背後にいた。そしてその手がハイ・サンダーエレメンタルへと触れたとき、さっきまであんなに苛烈だった攻撃が止まった。背後とか言う概念会ったの? とか、なんで攻撃が? とか、思うことはある。だって別にメカブちゃんは攻撃をしたわけじゃない。ハイ・サンダーエレメンタルのHPはちゃんと満タンだ。


 はっきり行ったら、そんな事をされたらすぐに反撃に移るものだろう。もしも私にあの状況を置き換えるとしたら、こっちが気づかずに背後を取られて、肩を叩かれて振り返るとその指でほっぺたぷにってされてるような状況だよ。


 まあようはバカにされてるみたいな? けど、ハイ・サンダーエレメンタルは動かない。一体何が? と思ってると、なんかハイ・サンダーエレメンタルが輝き出した。そしてなんか分裂しだす。


 そしてハイ・サンダーエレメンタルだったものは数人の妖精へと分かれた。


「「「あーあ、バレちゃったぁ」」」


 そんな事を妖精たちは言ってる。えええええええええ!?

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