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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2005/2701

2005 前に進む為のXの問い編 378

雷の剣を発動させて私は剣に雷撃を纏わせる。それによって何か変わったのか? まあよくわかんないって気もするが……でもなとなくスパッと切れる感じはある。それになんか引き合ってる? 


 そんな気がしないでもない。要は向かってくるサンダーボールとかが、スキルを纏った剣に向かってるような気がする。もしかしたら気のせいなのかもしれないけど、でももしもそうなら、自分自身への被弾が減るからかなり助かる。


 本当にずっとハイ・サンダーエレメンタルは魔法を打ち続けてるからね。その中でなんとか近づこうとしてるから、被弾は自ずと増えてる。それをごまかすために、回復薬をがぶ飲みしたりしてるわけだけど……流石に短時間で何回も飲むと「うえっ」てなる。


 でも魔法が剣の方に勝手に引き寄せられるのなら、こっちはただ剣を振るうだけでいい。わざわざ当てに行くんじゃなく、あたりに来るなんて、そんな楽なことはない。


(まあでも、本当にそうなってるのか確証はないけど……)


 そもそも常に私自身が当てに行ってるからね。その中で、なんかあれ? と思う感覚が増えてるってだけだ。流石にたくさんの攻撃がやってくるなか、私はある程度の魔法に狙いを定めて、迎撃してるわけで……流石に超高速にまだまだ剣を操れない私は、これだけの数の魔法を全部打ち落とす……なんてできない。


 多分そういうこと、スオウならできたりしそうだけど……私には無理だ。だからこそ、選別してる。流石にたくさんの魔法を全部完璧に制御して、全部を当たるコースとか、それこそ誘導性があるような魔法として打ち出してるわけじゃない。


 むしろハイ・サンダーエレメンタルの方法は数撃ちゃ当たる戦法と言っていい。だからまず確実に自分に当たるであろう奴は狙い定めて、撃ち落としにかかる。でも動いてるせいでそれって常に変わるし、数撃ちゃ戦法の何が怖いのかって、意識の外から急に現れたりすることだ。


 なにせめっちゃたくさんの魔法が向かってくるわけだからね。着弾して消えても、絶え間なく魔法は襲ってくる。なので把握してたやつが消えたら新たに把握……いや消えるまで待ってるなんてできない。常に視界を広く持って、見落としがないようにしないといけない。


 まあけど、ここは森のなかだからそれもなかなかに難しくはある。動いてると、幹を使って魔法を防いだりもするけど、一瞬体を隠すことで、向こうからもそうだけど、こっちだって視界が塞がれるからね。


 でもこの同じ属性を纏った剣なら、近くに来た魔法が自然と、剣の方に向く……ような気がする。だからちょっとだけ、本当に心持ちって感じだけど楽になった気はする。


(さっきからずっと奴の周りを回ってるだけなんだよね)


 近づこうにも、魔法の壁が厚い。どうにかして、こっちも攻撃を当てて、わずかでも奴の攻撃に合間を作れたらいいんだけど……こっちは剣で向こうは魔法っていうリーチの差があるからね。


「やっぱりなんとか10枚を一気に当てたかったけど、それは贅沢すぎた……いや、他の札を使えばいいじゃん」


 よくよく考えたらそうだった。そんなに出し惜しみするようなことでもないだろう。もしも他のハイ・エレメンタルがやってきた時の為を思うなら残しておいた方かいいかもしれない。でも、今はこの目の前の戦闘が大切だ。


 もしも他の属性のエレメンタルがやってきたらその時はその時だ。諦めよう。そういうわけで、私は他の属性の札を取り出して、使うことにした。

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