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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2004/2701

2004 前に進む為のXの問い編 377

ハイ・サンダーエレメンタルの厄介なところは、そのノータイムな魔法の連発である。MPなんて概念はないから、別に次々に撃てるのはいいよ。それはプレイヤーだって一緒だ。ただ違うのは詠唱してないから、そのスピードが段違いだってことだけどね。


 そのせいで常にハイ・サンダーエレメンタルの周囲には魔法が展開してる。それはサンターボルトだったり、雷の槍だったり、いくつもだ。それにああやって見えるタイプの魔法ばかりでもない。


 雷の系の魔法で厄介なのは頭上で弾けて、落ちてくるタイプだ。あれでは軌道は見えない、そもそも軌道とかないし、ハイ・サンダーエレメンタルの周囲に展開してる見えるタイプの魔法に気を取られてると、不意にバチッとくる。それにこうやって、めっちゃ魔法が着弾してると、その音で前兆であるバチバチと響く音が聞こえなかったりする。


 これは厄介。でも大体頭上に展開してバチバチとなってそして落ちてくるから、動き回ってれば当たらない。だから動きまくるのが正解だ。これをリアルでやってたらきっと私なら1分で息も絶え絶えになるだろうことは想像に難くない。けどここでなら……まだまだいける!


 私は避けて避けて避けまくって隙を探す。ちょっと当たってたりもするが、回復薬を飲んで無理やり回復。それにこうも猛攻を続けられると、次第に慣れてくるというもの。


 私は剣にスキルの光を宿してサンダーボールを切り裂いた。


「おお、快感」


 まさか出来るとは……いや、やったりする人がいるからできるのは知ってた。けど、まさか自分が出来るとは思ってなかった。かなり私の感覚も研ぎ澄まされてる。でも一発切った程度ではどうにもならないんだけど。でも切れるとわかったのは大きいよ。サンダーボール系は切っていこう。


 試しにサンダーボルトも切れるかと思ったけど、そっちはサンダーボールよりも威力が高いせいか、一瞬で切る−−って感じにはならないかった。拮抗して、なんとかって感じだ。


 こっちもスキルをもっと高威力のものにすればスパッといけるかもしれない。でもスキルにはクールタイムがあるからね。リキャストタイムともいうけど……そのせいで連続して使うってできない。いや、技系じゃなくて、武器に纏う系のやつなら持続時間は長いからいけるか? 


 でも自身で使えるバフ系統のスキルは既に使ってる。それに私が武器に纏わせることができるスキルの中にはまだ土系のやつはない。けど単純に雷に雷をぶつけてもいいのかもしれない。


「スキル、雷の剣」


 私はそう言って電撃を剣に纏わせる。

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