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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2003/2756

2003 前に進む為のXの問い編 376

「フレーフレー! そんな奴、ぶっ飛ばしちゃえ!!」


 そう言って応援してくれてるのは妖精だ。彼女は草の間にその体を隠して、そこから応援してくれてる。私は「あんまり騒がないでほしいな」とか思ってる。だってあんまり騒ぐと、そっちにターゲットが変わったりするかもしれない。基本的にダメージを与えてる相手にヘイトは向くけど、でもシステム的じゃなかったりもするからね。


 それこそ普通のこういうMMO系のゲームの戦闘ってちゃんとしたダメージ管理をしてたら、ずっとタンクにヘイトを集中するってことができる。それはダメージの総量でどこにタゲが向くか決まってるからだ。


 実際LROでも基本は変わらない。けど、賢い敵、人型の敵とかになると、そうじゃない行動もとってきたりする。それこそまずは後衛を狙ったりね。ハイ・サンダーエレメンタルは実際そんなに賢くはなさそうだけど、その魔法の性質上、範囲的な攻撃だってあるかもしれない。


 そうなると意図せずに周囲に広がるわけで……その範囲に妖精が入ってたらもちろんだけどダメージを受ける。それに万が一、ターゲットが向くと、別にハイ・サンダーエレメンタルは動く必要なんてない。


 その場でただ魔法を使うだけでも、妖精を攻撃することはできるのだ。だからちょくちょく、効かないとわかってても剣で攻撃をしてる。でもそれをやってて気づいた。なんか……


「帯電してる?」


 私の細い剣がバチバチと言ってる。青白い光を見えるし……これってもしかしたら一定以上、この帯電が貯まると何かある……よね? どうしたら? そう思って私は思いついたことをやってみた。それは簡単だ。何をやったかというと、ちょっと地面に刺してみた。


 ほらアースってあるじゃん。あれである。電気は地面に逃すのが鉄板だ。ということでそれを実践してみたのだ。そしてそれはどうやら当たってた。帯電してた電気が地面に消えていく。


 けどこの時には私の武器がなくなるわけで……戦闘中にやるにはなかなかに危ない。でも……私はあることに気づいた。それは私が地面に剣を刺した時、ハイ・サンダーエレメンタルの攻撃が来てた。私はもちろんそれを避ける動作をとった。


 いくつかは私の方にきたが、いくつかはなんと地面にさした剣の方へと吸い込まれていった。


(これって、使えるのでは?)


 私はそう思った。つまりはきっと避雷針みたいな効果を地面にさした剣はになったんだと思った。そして今の戦闘では重要なのは剣じゃない。この札だ。ならこの特性をうまく使えば……希望が見えてきたかもしれない。

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