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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1999/2756

1999 前に進む為のXの問い編 372

「いた!!」


 私はメカブちゃんから分かれて先に進む。そこそこ離れたかもしれないが、なんとかまだ鱗粉のおかげで終える。けど、何時消えてしまうかもしれない妖精にちょっとビクビクしてる。たしかにあれは不味かった。


 反省だよ。なんかなんも考えてないようなメカブちゃんばっかり上手くいくからつい……ね。私は……私は自分を特別……とか思いたいのかも。その感覚はちょっとある。私はカワイイし……まあそれだけなのはわかってるけど……リアルではまだそれだけだけどさ、ここではもうちょっと特別でもいいじゃん。なにせリアルでは日鞠ちゃんというリアルに居るのがおかしいと思えるチートが近くにいるんだよ? ゲーム中だけでも特別だと思いたいのはおかしくないと思う。


 なにせお兄ちゃんが作った世界だ。それも私のために。なら何か私には特別なスキルとかさ……あってもいいと思うんだけど。容姿を変更できないくらいしかない。それにそれって……普通に考えたらただのデメリットだからね。メリットと言えないんだけど。


 私の容姿が格別に……別格に良いから問題なんてないが……普通なら運営に文句行くよ。


「まあただ最初から与えられてもって感じではあるけど……でも泥臭いのって私にはあんまり……」


 似合わない……とかは思ってる。ちゃんとスキル上げとかしてるけどね。それはその過程も楽しくて、そしてこの世界が楽しいからできる。泥臭く勉強できるかって言われると、無理だし。でも私って周りと比べても弱っちいから、そこら辺は私だけ特別で近道を用意してくれてても良いんだよって思う。


 本当ならスオウとかと冒険したいし……でも私がまだまだ弱っちいからね。時々スキル上げに付き合ってくれるくらいしかしてくれないし。


「きゃあああああああ!」


 なんかそんな声が聞こえた。私は妖精が出したそんな悲鳴にいち早くかけつけるよ。色々と私には足りないし、このクリスタルの森のモンスターは一人ではそこそこ厳しい場所なんだけど……それでも私は襲われてる妖精とそしてモンスターの間に入った。


「くう!?」


 私は攻撃を歯を食いしばって耐える。身体を貫くような電撃。でも私が間に入り込んで受けたから、妖精に攻撃は届かなかっただろう。


「あなた……どうして?」


「ごめんなさい……悪気はなかったというか……ううん、配慮にかけてたね。あの指輪、可愛かったよ」


 とりあえず余計なことは言わないようにして、謝っといた。そして私は前にいるエレメンタルを見据えていうよ。


「ちょっと下がってて、あれを倒すから」


「でもあれは……普通のエレメンタルじゃないよ」


 確かに妖精が言うように、あのエレメンタルは普通じゃない。いや何か特別かって言われるとそうでもないけどね。ただ普通にそこらを徘徊してるエレメンタルとは一段回上位になってる。つまりは進化を果たしたエレメンタルだ。通常のがただのフレアエレメンタルとかサンダーエレメンタルとか書かれてるのに対して、あれは『ハイ・サンダーエレメンタル』とかになってる。


 それに見た目も、なんか普通にエレメンタルはただ一メートル位の鉱石が浮いてる感じなんだけど、あれは更にその鉱石自体が大きくなって、その周囲にも小さな鉱石が浮いてる。細かな違いはあるよ。それになりによりも……エレメンタルは魔法主体だ。そして魔法攻撃を喰らいにくく、斬撃攻撃にも強い。効くのは殴打系の攻撃と、反対属性の魔法だ。


 つまりは私とはとても相性が悪い。さらにその進化体となると……はっりきいって厳しい。でも、私は弱音なんて見せない。だって今の私は妖精にはヒーローにみえてるだろう。だから私は強かってこう言うよ。


「大丈夫。絶対に護るから」

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