表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1990/2702

1990 前に進む為のXの問い編 363

「え? それって……本気? 頭痛いの?」


「どういう意味よ」


 私の心配そうな反応が不服なのか、机に突っ伏してた身体を起こすメカブちゃん。いやだって……メカブちゃんってLROやってても……てかやってる? って状態じゃん。メカブちゃんの反応ってLROをやってる身としては普通こんな反応ないよって思えるんだよね。


 なんでこんな冷めた反応なのかわかんない。普通はLROに初めて入ったら、そのリアルさ、感覚がそのままなのに驚くし、その空気に感動するものだ。昔のゲームはそれこそコントローラーを持って画面の向こうのキャラを動かしてるだけだった。


 そういうのは今でもあるが、やっぱりLROを知ってしまうと、その違いに驚く。良さはどっちにもあるけどね。でもLROは違う世界に来たという感動があるのだ。だって画面の向こうではない。目の前にあって、触って、触れて、そして感じることが出来る。


 これで感動できないって……メカブちゃんはちょっとおかしいのでは? それこそ魔法とか使えるんだよ? 普通はもっとテンション上がるし、もっと派手な魔法を使いたいとかもっと凄いスキルを使いたいとか、必殺技を叫びたいとかあるじゃん。


 リアルでは恥ずかしくてできなくても、ここならそれが公然と出来る。でもメカブちゃんって全然冒険しないからね。だいたいここに居てぐーたらしてる。後は子どもたちにマウントを取ってる。


 恥ずかしくない? とか思うが、メカブちゃんは全然そんなことを思わないらしい。自分よりも弱いやつに勝つ……それが楽しいって言ってた。それを公言できる性格はある意味良いのか悪いのか……判断に困る。


 本当に性格悪い人はそんな事を言いそうにないし……でも性格が良い人はそんな事をそもそもしないというか……けどなんか子どもたちには一番打ち解けてるけどね。まあこの孤児院の院長というか、もう友達感覚でしか無いけど。


 実際、院長と思われてるのはオウラさんだしね。てか皆そう思ってると思う。でも一応登録上はこの孤児院の院長はメカブちゃんなんだよね。私達のチームのリーダーもメカブちゃんだし。立場が好きなのかな? その立場に付随する面倒なことはすべてオウラさんに丸投げだけど。


 そんなメカブちゃんが動く? いやいや、びっくりくらいするでしょ。大体のことに興味なんて示さないのに……一体どういう風の吹き回し? 私は色々と頭を働かせて考える。


「えっと、妖精は食べられないよ?」


「その発言であんたが私を人間として見てるのかどうか疑わしくなったわよ」


 なんかピシャっと言われた。いや……だって、メカブちゃんってだいたい寝てるか食べるかしかして無いじゃん。もしかしたら妖精からいい出汁でも取れると思ってるのでは? みたいなさ……そんな考えにたどり着いても私は悪くないと思う。


「取り合えず、私もいくから。ふふ、妖精か……」


 なんか悪い笑みを浮かべてる彼女は絶対に変なことを考えてるから、あんまり参加させたくないような……でもメカブちゃんって頑固だし、自分の意見は曲げないからね。しょうがないか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ