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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1982/2701

1982 前に進むためのXの問い編 355

「確かに、感じる……」


 私の予想は正しかったのか、パーティーの女性が第六感というスキルをオンにすると同時に、視線を感じ始めたようだった。でもこれだけでも足りないような気がする。なぜなら、第六感で感じる視線はそれこそ方向がわかんない。つまりはなんとなく視線を感じる−−ってだけだ。


 どこから感じるとかはわかんない。必要なスキルが足りないのかもしれない。


「何か他に有効そうなスキルってなんでしょう?」


「うーん、一回全部切って、とりあえず第六感だけオンにして、それから考えていこうか」


 そう言って彼女はインベントリの中のスキル画面を操作して、スキルを一括でオフにしたらしい。それから膨大なスキルを見渡して考えてる。私もスキル一覧を見ながら考える。


「やっぱり感知系のスキルの中ですよね?」


「その可能性が高いと思うけど……」


 とりあえず視線を感じるようになったから、第六感は必須でオンにするとして、その姿を見るためには視界に影響をもたらす何かが必要かもしれない。『夜目』とか『鷹の目』とか色々とある。夜目は単純に暗闇でもよく見えるようになるってスキルである。地味だけど、有用性は高い。まあそれでも真っ暗だと見えなくなるけど……鷹の目は視力が良くなる。まあけど、鷹の目は遠くを見るっていうか、動体視力の方が良くなる感じがあるけどね。


 遠くを見る方の目が良くなるのは『千里眼』ってのがある。他に目を強化するとなると、魔眼系のスキルかな? でもそれってまだ確認されてないっていうか……あるとは皆が思ってるし、一部のプレイヤーは確かに持ってるらしいが、その人たちが情報公開してないから、よくわかってない。


 もちろんだけど、私も彼女も持ってない。ある意味でスオウの目も魔眼と言えなくなもないような気がする。あの目は、別にスキルでもなんでもないが、ここら辺のスキルを全て内包したような力を持ってる。そしてそれがリアルでも使えるっていうね。


 もちろんだけど、これらのスキルはLROでしか使えない。でもなんか夜目も鷹の目も千里眼も魔眼も違う感じがしないでもない。


 まあ魔眼は持ってないから試せないけど……


「ふむ……鑑定?」


 私は森の一部を見て、そんなことを言ってみた。別に何か確信があったわけじゃない。ただなんとくなく、これもある意味視界に影響あるよね? って感じた。鑑定は見てるものに対して鑑定を施して、その情報を開示するってスキルだ。だからだけど、もちろん見えてないと意味なんてない。


 そう思ってた。見えてないと鑑定なんてできないからね。でも……


「あははははバレちゃった?」


 そんな言葉とともに、小さな人型の綺麗な透明な羽を持った美少女が現れた。

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