表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1978/2745

1978 前に進むためのXの問い編 351

「パワースマッシュ行きます!!」


 


 そういって私は早速覚えたのスキルを使ってみた。いや、違うね。だってさっきから使ってはいた。どう言うことかというと、スキルは使わないと熟練度を稼げない。つまりはさっきまでもこの『パワースマッシュ』というスキルは使ってた。じゃあ何が変わったのか? というと、それは武器だ。今まで私が使ってたのは自分の体にあってない大きな剣だった。パワースマッシュというスキルはその名前の通りに、次の一撃の攻撃力を上げるというスキルだ。その効果はなかなかに強くて、2.5倍くらいになる。


 私はどっちかというと、パワー系ではなく手数系だ。それこそ理想としては魔法剣士みたいな? そんなのになりたい。スタイリッシュに剣技を決めて、そして魔法もバンバン打ちながら戦う……そんな自分を想像してる。まあもちろん、全くと言っていいほど、そんな事はできてない。


 なにせLROの魔法は詠唱が必要だ。MPはいらないというのはなかなかに特殊だと思う。けどその代わりに、詠唱が大変だ。だからこそ前衛で魔法を使いながら戦うって人たちはそうそう居ない。


(けど、きっと皆一度はあこがれたと思うんだよね)


 だって私たち日本人はたくさんの作品でそういうことをする格好いいキャラを目にしてきたはずだ。そうなるともちろん憧れると思う。そしてここはなんだって出来るLROなのである。私以外が挑戦してない? そんなわけない。


 でも実際、今のLROには近接戦闘しながら、バリバリ魔法も使いこなす……という人は少ない。全く居ないわけじゃない。けど、その人たちも戦闘中に使えるのは簡単な魔法だけって話だ。最上級の魔法を剣で切り刻みながら放つ……なんて事はできないらしい。


 だから私が目指すのはなかなかに難しい事みたいだ。でも、私は自分が格好良く戦うその姿を諦めきれないよ。それにシルクちゃんとかは魔法のための詠唱を短縮してたりしてるんだよね。


 それが出来るのなら、魔法剣士だって理想ではないと思ってる。


 私がパワースマッシュを放ったらうまくクリスタルとトカゲを分離できた。それによって、トカゲが死んで戦利品となっていく。そしてその場にはクリスタルも残った。うまくやるとこうやってクリスタルだけを丸々残せる。そしてこれはそこそこいいお金になる。戦利品はパーティーに平等に分配されるからそれぞれのインベントリに入ってっていくよ。


 やっぱりいつもの武器で使う方がいいよね。パワースマッシュはなかなかに活用範囲が広いスキルだ。なにせスキルの上乗せができる。つまりはパワースマッシュの上に別のスキルを重ねるってことができる。これによってパワースマッシュの次の攻撃の威力2.5倍にさらに他のスキルを重ねることで飛躍的に攻撃力を高めることができる。


 これで足りなかった攻撃力を補って必殺の一撃! を形作ろう。技名はなんとしようかな? やっぱりこうやって自分の強さが上がっていくの、楽しいよね。誰もやってないような必殺技を編み出したい所だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ