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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1960/2711

1960 前に進むためのXの問い編 333

「えへへ」


 日鞠のやつが首元のアクセサリーを観てニヤニヤしてる。そんな彼女を観てると、こっちまで嬉しくなるというか。気に入ってくれてよかった。それになんか、自分のプレゼントしたものを身につけてくれてると、なんか日鞠が自分の物……というのはよくないね。自分の彼女なんだって自覚するというか……そんな気持ちが沸き上がってきていいと思う。


 それからちょっと喉が渇いた僕たちはカフェに寄って飲み物を買った。それを片手にショッピングモールを探索する。僕は基本、日鞠のウインドウショッピングに付き合うだけだ。別になにか欲しくてここに来たわけじゃないからね。


 もしかしたら日鞠も主な目的は日暮里さんだったのかもしれない。別にほかに目的が有るようにも見えないし。夏服とか観てるけど……


「スオウ、こっちこっち」


「いや、ちょっとここは……」


 僕は躊躇うよ。だってここって……いや確かに夏といえば……という場所だ。でもさ、ある意味で下着売り場と同じくらい入りづらいよ。なぜなら覆う面積って下着と何ら変わらないからだ。そう、日鞠が手招きしてる売り場は水着売り場だ。


 カラフルな水着とそれをまとったマネキンなんかがおかれてる。それに浮き輪とかも飾られてて、なかなかに夏って感じの場所だ。


「大丈夫だよ。彼女の水着を選ぶのなんて普通だよ。私に可愛い水着着てほしくないの? 自分が選んだ可愛い水着」


「それは……」


 正直……着て欲しい。凄く着て欲しいって思う。想像するだけで元気になれるというか……どこが? とかいわないけどね。でもある意味で着させたいし、見たいとは思う。でも水着って海とかプールで着るじゃん? そうなると他者がいるわけで……他のやつに日鞠の水着姿を見せたいかと言われると、そうでもない。


 寧ろ下着と同じ面積しか隠してない水着なんて他の男には見せたくないってのまである。


(でもそんなのいったら、独占欲強いって思われるしな)


 てか自分がこんなに独占欲強いって思わなかった。今まではそんな事日鞠に対して思わなかった思う。けど今はどんどんと……日鞠を自分だけの物にしたという思いがあるような……どういうことなんだろうか? 好きってこういうことなのか? よくわかんない。


「でも水着って露出高いし……」


「ううん? もしかしてスオウ、私の水着姿を独占したいって思ってくれてる?」


 ニマニマとしてそんな事を言ってくる日鞠。だから言いたくなかったのに……とか思ったよ。

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