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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1951/2706

1951 前に進むためのXの問い編 324

秋徒の奴に連絡を取ったわけだけど、なかなか既読にならない。そんな場合ってことか? こうなったら行ってみるか? もしも僕のせいで愛さんとの仲がこじれてる……とかなら申し訳ないからね。


 まあ愛さんはそんな簡単に秋徒を捨てるようなそんな人では無いと思ってるが……でもそれならなんであんなに昨日、秋徒が必死だったのかよくわかんない。今、秋徒が1番必死になるのはどう考えても愛さんことだ。あいつは愛さんにべた惚れしてる。


 そして愛さんにふさわしい男になるために色々と頑張ってる。そんな秋徒だから今は他の事には……そうLROの事以外は全て愛さんに捧げてるといっていい。なら考えられるのは愛さん関連。一応僕も愛さんの連絡先はしってる。


 実際そうそう連絡することはないが……なにかしってることはないか、聴いてみるのもいいかもしれない。でも……


(どうしよう)


 ためらいが有る。だって愛さんは年上だ。更には年上の綺麗なお姉さんである。男子高校生なら緊張してしまうだろう。友達の彼女だから、そんな気を張ることなんかないのもわかってが……やっぱり女性とやり取りするとなったら最低限の礼儀ってやつは必要だし。


 そんな事を考えてスマホを睨んでたら、通知が届いた。秋徒が連絡を返してきたか? と思ったが、そうじゃない。日鞠だ。そのメッセージは「今日出かけようよ」というものだった。勿論二つ返事でオーケーしといた。


 だってこれって要はデートのお誘いというのではないだろうか? 本当なら男である僕からやるのが良いんだろうけど……


(いやいや、今はそんな男とか女とか言う時代じゃないもんな)


 不甲斐ない自分を肯定するために時代を取り出す。実際日鞠は過密スケジュールをしてるから、予定を把握してない僕はどのタイミングなら日鞠が暇してるかなんてわかんないから誘いづらいってのは有る。けどだからって予定を教えてよ……といって彼女のスケジュールを全部把握する彼氏ってどうなの? って思うわけで……それって管理しないと気がすまない器の小さいやつっておもわれない? って感じじゃん。実際言えば日鞠はスケジュールを細かく渡してくれると思う。


 でもそれを見たら僕は引きそうな気がする。だってきっと僕がしってる日鞠がやってることって本当に一部だと思う。全てをしったら、僕はある意味で引きそうだしね。悩む。とりあえずは僕は服装を決め……決め……


「なあ、ちょっといいか?」


 一階の和室の襖を軽く叩いて中の人に問いかける。いつもは……というか今までは日鞠に会う時に自分の格好なんて頓着したことはなかった。けど今は彼氏彼女である。それを意識するとどうしても……ね。だから同じ家の下にいる異性に意見をもらおうと思った。もう一人一緒に住んでるが、その人はなかなか合わないからな。今ももう家に居ないみたいだし。


 おばあさんは今は夏休みって事もあって、休暇になってる。いつもお世話になってるから、夏休みくらいはゆっくりしてほしいということだった。


「何?」


「いや、ちょっと相談したいことが……」


「スオウが私に相談。任せて!」


 そんな威勢のいい声が聞こえたから中に入る。するとTシャツ一枚の学校一の美少女が生足さらしてそこにいた。いや、もうそこそこ見慣れてるけどね。

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