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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1947/2700

1947 前に進むためのXの問い編 320

「そうか、やられたか」


 深夜くらい……祭りも終わってなんちゃって悪党たちがホームに戻ってきた。そこで僕はあったことを報告するよ。この動きはわかってたことだ。僕たちは……ね。けど、まずいこともある。それは元々、それを献上する奴らにゴマすりまくってたリーダーである。


「どう報告するか……だな」


「普通に素直に言えば良いんじゃないですか?」


 僕はリーダーにそう言うよ。だってこっちは別に渡したくなかった訳じゃない。ちゃんと献上する気ではいたんだ。それを妨害したのは、奴らの派閥の一つ。ようは向こうの権力争いに巻き込まれた……といえる。


 それなら僕たちに責任はないよね? まあでも相手は本物の悪の組織を謳う奴らである。そんな常識的な話が通用するか……というか、リーダーの反応からわかる。


「奴ら深き闇を体現してる奴らだ。俺たちの話を素直に信じるなんてことあるめえよ」


「悪いのは全部こっちだって言ってくると?」


「ああ、宝を持ったら考え方が変わる……そんなのよくある話だ。惜しくなるってやつだよ。そう思われる。いや、そもそもが俺たちを切り捨てる気だった……という可能性はねえか?」


「なるほど……」


 確かに考えてみれば、それはあり得る。ありえるけど……僕から優勝商品を奪っていった奴らも襲われてたからね。同じ組織の別の派閥みたいな奴らに。まあもしかしたらあれはやっぱり別の闇の組織だったのかもしれないが……大体闇の組織の奴らって自分たちが特定されないように色々と工夫してるからね。普通に鑑定というか、ちょっと意識して見れば、名前の横にチーム名とか表示される。まあでもそれって設定でどこまで開示するか……簡単に変更できる。やましい奴らはすぐにそこら辺は変更する。


 でもそれでは鑑定は誤魔化せない。僕はコードが見えるからそれ以上にプレイヤーを見ることも出来る。まあけどプレイヤーって情報多いからね。あんまりしっかりと観たりしないんだけどね。それこそスキル構成とかそういうのだけ見れれば便利なのは確かだけど、そんな選別を出来るわけではない。プレイヤーのリアルの個人情報とかは流石にマザーが保護してるから見えないが、それ以外はだいたい見えるわけで……そうなるとプレイヤーと言うのは情報の塊である。UIと言うのはそういう猥雑で大量の情報を視覚化してるとても優秀な物なんだなってよくわかった。


「でもどうなんでしょう。何回か同じような奴らに襲われてたから……」


「内部抗争はわかっちゃいたが……俺たちの持ってたやつがその情勢に影響あるか?」


「それはなんとも。なにせこっちは向こうの事情知らないですから」


 まあけど……だ。優勝商品は勿論だけどテア・レス・テレスが……会長がきめたはずだ。そしてテア・レス・テレスがは闇の組織を追ってるわけで……内部事情だってある程度把握してるだろう。となると、奴らが求める物を優勝商品にしてたはず。襲われる理由は充分ある。なにせ裏の組織的には1番厄介なのはテア・レス・テレスだからね。


 もしかしたらそのうち、表と裏……その全面戦争が……いや会長とかはそれが起きないように動いてるはずだと思うけどね。

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