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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1946/2700

1946 前に進むためのXの問い編 319

僕はとりあえずここに居るのはまずいかなって思ってちょっと移動した。下手に人が居ないところではなくて、人がいっぱいの大通り、その端っこで映像を確認してる。どうせ誰かに見えるわけでもないからね。


 ある意味で人がたくさんいたほうがああいう裏の奴らは襲いづらいだろう。それに木を隠すには森の中とかいうし、人を隠すには人の中だろう。


「これは……」


 僕は停止した映像を拡大する。ピンチイン・ピンチアウトしたら拡大縮小まで出来るとか、至れり尽くせりである。それによって発見した。どうやら彼女、アイテムを投げ捨ててるね。きっと発振器? 的な物を付けて投げたんじゃないんだろうか? 誰も持ってないってのは流石に予想してなかったな。誰かに拾われたらどうする気なんだよ。それともなにか物体に幻覚を付与するスキルとか持ってたのかもしれない。


 それだとなんの価値もないような石ころに偽造することが出来る。それだと蹴られたりはするかもしれないが持っていかれる……なんて事はきっとないだろう。


「先に回収できれば……いや、もう遅いか」


 僕がこうやって映像を確認して、それに気づいて、そして何かに偽造してる優勝商品を探すとなると、流石に時間がね。そこそこ経ってる。今から探すとなると、どう考えてもなにか発見できるすべを持ってる奴らには勝てないからな。


 祝福でどうにかできたらいいが……でもすぐにコードを書けるわけでもないからな。僕の場合特に……会長ならコードをぱぱっと書いたりすると思うが……そんな簡単にかけないし。僕は襲われないように、人が多い所に来たけど、それは杞憂だったかもしれない。だって奴らは僕にアイテムが渡ってないとわかってる。


 それなら僕を襲う意味なんてない。それよりも投げ捨てたアイテムを回収して逃げるだろう。


「映像をリアルタイムの方にするか……」


 そう言って僕は切り替える。けどなんか真っ暗だった。


「まだ復活してない? いや、そんなはずはない」


 僕だってすぐに復活したし、こういう拠点とか街にはすぐに復活できる筈だ。戦闘中のその場に復活するとなると復活魔法とか、アイテムをしようしてもらわないと駄目だが、ここは拠点であって復活地点だからな。まだ復活してない……なんてないだろう。それならなんで映像がでないのか……よくわかんない。もしかして復活したら割り当てられるコード自体が変わるとか? 英数字の組み合わせてのコードを入れて、映像を出したわけだけど、それはランダム生成で死んだり復活したりで変わるとなると、今真っ暗なのも納得できる。けど確かめるすべはない。


「後で会長に聞くしかないか……」


 ぼそっと僕はそう言うよ。けど……これってつまりはもう奴らを追うすべがなくなったってことだ。予定通りだけど……やっぱり悔しくもある。

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