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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1944/2701

1944 前に進むためのXの問い編 317

僕は奇襲を仕掛けた。風帝武装をギリギリまでやらずにその痕跡を消して、風の勢いに乗って戦闘が終わった黒尽くめ奴らの所に降り立った。まあ勿論、降り立つ瞬間に、1番HPが減ってたやつの脳天から切り刻んで音もなく、そして感覚もなく切り刻んでやった。そいつは声もなくきえていく。そして降り立った瞬間に、風帝武装を完成させて、1番厄介な彼女へと切りかかった。流石に疲れてるからか、最初にやりあったときよりも余裕がなさそうだ。それに……ここが外ってのも大きい。動きが制限された室内じゃない。風も豊富にある。風で撹乱して風事態でも押し返すことが出来る。そして会長のコードを簡易的に使った意識の阻害。継続的に幻覚を魅せる……とかは流石にできないけど、僅かに剣閃をブレてるように見せることは多分出来てる。その御蔭で、彼女はその武道での見極めだろう、それがなしてない。それも大きい。


 前にやった時は、最小限の動きでかわされたり見極められた動きにカウンター食らったりしてた。けど、今は大きく避けるし、その拳が僕に届くことはない。


 状況が変われば、ここまで優勢に出来る。一方的に遣られた相手にだって、一方的に勝つことが出来る。これはなかなかにちょっとした高揚感で満たされる。流石に今はその手に帯? みたいな物を巻いてるんだけどね彼女。どうやらあれが彼女の戦闘スタイル(本来)のやつらしい。拳に撒かれた布は地面まで届くらいにある。


 普段は拳を使って戦うが、上手くその拳に巻いた布を操って、拳では届かない敵を攻撃したり、足を絡めたり、視線を奪ったりと、色々と応用して戦ってた。でもそれらを僕は風で無効にしてる。なにせ普段は風帝武装は穏やかな風をまとってる感じだ。周囲にも影響はほぼない。なにせまとめた風は自分だけの風だからだ。


 けど今は違う、僕の周囲数メートル範囲には暴風が吹き荒れてる。それは他者の行動を阻害して、踏ん張らないと立ってるのもきつい、そんな風だ。その中で僕は……僕だけは自由自在に動くことが出来る。


 彼女はそれでもその武道で培った経験と修練で、見極めようとしてるが、リアルの武道だけではどうにもできないのがLROの戦いだ。なにせリアルの武道はリアルでの対応策で作れらた武道だし。


 LROは人以上の動きができる。それこそ魔法とかさ。勿論無駄にはならない。やっぱり武道をやってたやつって強いし。彼女は実際かなり強い。でも……彼女の動きの尽くを潰して僕は彼女のHPを無くした。


「私を倒したってもう意味は無いわ」


「全員倒すから問題なんてない」


「それでも、無駄だから」


 それはどういうことだ? とりあえず僕は他の黒尽くめたちも倒すよ。なにせこっちは奴らの動きをどこにいても見ることが出来るんだから奴らの得意な奇襲とか罠とか意味なんてない。それに僕の目はコードを見れば罠だってあぶり出す。解除なんてできなくても、接地型ならふまなければいいだけ。僕はあっという間に黒尽くめたちを狩り尽くした。


「ふう……」


 けど奴らの戦利品を確認したけど、ゴミしかなかった。全員倒したはずなんだが……どういうことだ?

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