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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1942/2745

1942 前に進むためのXの問い編 315

なんか黒尽くめ同士がバトルしてくれたおかげで簡単に追いつく事ができた。けど追いついたと思ったときには襲ってきた方の黒尽くめのほうがやられてたよ。そしてすでにこの場所はもぬけの殻。レスティアは上手く設計されてるのか、あんまり路地って感じの場所はないというか、あっても治安が悪くならないようになんかオシャレな店を配置して、そっちにも人が自然と行くように誘導して、表通りと裏通りというのを自然と作ってるふしが有る。


 どうあっても街や都市には表があって裏が出来るものじゃん。沢山人が集まる表が栄えればそれだけ、裏には闇が集まってくるみたいなのは自然の摂理のように人の社会の世の常というか……そういう感じだと思う。


 だからどう頑張ってもどうあがいても、表が栄えれば裏もついてくる……そんなものだと思ってたけど、レスティアをそれをどうにかしようとしてる。表にも裏にも人の導入を作って陽の光を届かせようとしてるんだろう。そしてそれは比較的上手く言ってたと思う。


 一応、裏の方のチームに参加して、ちょっとの間は活動してたわけで……それで感じたことは、レスティアの場合はどこにでも人がいる……ってことだよ。日が出てるときだって、ちゃんどどこも明るいし、勿論日が沈んだ後も、暗くなる場所が無いように街頭が配置されてる。やっぱり裏の奴らって暗いところが好きなんだよね。


 だからそういうとこに密かに集まって闇を育んでいくというか……ね。そういう感じになる。そしてそれをほうっておくと、裏のコミュニティが形成されて、そして次第に裏の組織になったりするんだろう。


 でもそうならないようにレスティアはなってる。まあそれでもレスティアにも裏の組織、そして関係者はこうやって食い込もうとしてきてるけどね。無駄な努力だと、笑う人もいるかもしれない。でもそういう裏の奴らが身近にいると、不意に心が落ち込んだ人たちを引きずり込むからね。そういう導入を遠ざけておくっていうのは、その街で暮らす人達のためにも大切だと思う。


「またか……」


 僕は思わずそう言ったよ。だって再び黒尽くめの奴らが黒尽くめを襲ってきた。実際狙われてるアイテムを取り返すか取り返さないとか、すでにどうでもいいんだが……だってどうあっても裏の人たちは僕の事を警戒してるからね。表層に食い込めれば、あとは会長が誰かを送り込んだり調べたり、多分出来るんだと思う。その引っ掛かりが作れただけでよかったのだ。


 でもここまで裏同士で争ってくれるのなら、実際、取り返す機会って奴がありそう。でも……


「あいつかなり強かったからな……」


 彼女、後衛と思わせといてバリバリの前衛だった。そしてその技術は明らかに一流の武術家。LROは身体が強化されてるわけだから、リアルでも一流なら、LROでは更にその上に行くことが出来る。


 だからもう一度対峙とかしたくないのが本音だ。武器とか使ってなかったもんね。さっきやりあった時は。インベントリには勿論装備立ってあるだろう。それを出されると……ヤバそうなんだよね。でも上手くやれば……倒せる可能性はある。僕は静かに空中で風を集めることにするよ。

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