表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1930/2701

1930 前に進むためのXの問い編 303

奴等は僕の風を防ぎ、そして視界を妨げとやって、僕の強みを封じて来てる。更には自分たちの強みを活かすかのように、なんか更に暗くなってるような……そもそもが暗い建物の中が更に暗くなる? そんな事がありえるだろうか? 普通は視界が馴れてきて暗闇でもある程度は見えるようになるだろう。


 けど今は違う。なんか更に見えなくなってる。これはもしかして毒の影響なのか? とも思った。なにせなんか神経毒みたいなやつで、僕の感覚を鈍らせるみたいな感じの毒を使われてるからね。HPの減少はない代わりに、体に齟齬を感じるっていうね。


 それはある意味てHPが減り続けるよりも厄介だと感じる。いや、この毒と、HPをへらすのを両立できれば最強じゃね? って思うが……それをやらないのにはきっと理由があるんだろう。だってこういう闇の……裏稼業的な奴等がターゲットに情けなんてかけるわけ無いと思う。今だって、ビシバシと殺意ってやつを感じるからね。


 ゲームなのに殺意とはこれいかに……と思うかもしれないが、本気でやってたらそういうのもでるものだろう。それに本当に殺す訳じゃないから、自分がやってるこういう役? を楽しむためにも全力を出してる。実際、こんな裏の奴等の下っ端とかやってて楽しいのか? とか思わなくもないけどね。


 まあそれを言うと、チームでそんな地位の高くない奴等が楽しくないのか? ってそんなことにまで広がりそうだが。けど今はそんなこいつ等の事を考えるよりも自分がどうやってここを切り抜けるのか……だ。


(窓から逃げるか……)


 一番現実的な逃走方法としてはそれだけど……多分無理だ。暗くなってきてから、視界をコードに変えたわけだけど……いつも以上にコードが多く見える。ソレは多分僕の視界がぼやけてるせいだろう。


 同じコードでも二重に見えてたりするからね。でもこっちのほうが敵の姿がよく分かる。コードを見る目にすると明るさとか関係なくなるからな。コードは今の状態じゃ理解するのは難しいが、ハッキリと見えるだけでも違う。


 なんとか攻撃をしのぎつつ、窓の方をチラチラと観てるわけだけど……ドアを塞いだ奴等が、窓をそのままにしてるとは流石に思えない。そんなに間抜けじゃないと思う。一応確かめるけどね。


「無駄だよ。逃げ場なんて無いから」


 そう言われてしまった。いやわかってたし。ただ確かめただけだから。敵の言葉をそのまま信じてもマヌケだからね。フラングランでぶっ壊すって手もあるが、きっとドアと同じように変な仕掛けがされてるはずだ。よく見えないが、実際見覚えのないコードが見える気がする。今が普通の状態なら、その追加されてる何かを祝福で解除したりできるわけだけど……


(いや、絶対に解除できるって保証はないが……)


 でもできる可能性はあった。けど今の状態では無理だ。なにせコードを読むことも出来ない。どんなコードが仕掛けられてるのか……それがわからないと解除しようにもどうにも出来ない。やっぱり正攻法でやるしか無いみたいだ。


(ここを切り抜けるには、倒すしか無い……か)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ