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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1919/2701

1919 前に進むためのXの問い編 292

僕たちの最後の攻防。僕とアギト、そして三位一体化してるヴァレル・ワンで激しく一位を争ってる。激しくと言っても最後の直線だ。ぶつかり合ったりしてるわけじゃない。今のところ、アギトの最後の輝きなのか、アギトが一番前に出てる。でもその事に焦りはない。嵐天武装で僕はわかってる。


 でも何がおきるかわかんないのもLROではある。油断はしない。それこそLROのシステムの根幹、マザーは感情を汲み取ってくれるからね。まあけど、それが起きるだけの切羽詰まった事情があるだろうか? 殆どないと思う。


 だって基本……というか前提としてLROはゲームなのだ。ただのゲーム。皆楽しく遊んでるはず。一年前の事がおかしいのであって、アレだけの思いを……ね。込めてるやつなんていないだろう。まあどのくらいでマザーが反応するか……とかは分かんないが。


 そんなことを思ってると、最後の邪魔者達が一斉に攻撃してきた。こっちに向かってきてた奴等は既に僕たちは置いてきてる。だから本当の最後の最後の障害だろう。アイツ等はゴール手前で動かずに待ってた奴等だ。いや正確にはあんまり動かないとこのレース失格になるからね。動いてたと思う。でもきっと横移動とかしてたんだろう。


 そんな奴等が今や、ゴールの正面に陣取って武装をこっちに向けてる。しかもなんか……アイツラの武装おかしい。どう考えてもヴァレル・ワン本体から離れてるのあるぞ。地面にガトリングみたいなの置かれてるし。いいのかあれ? それにゴール中央に陣取るように、ヴァレル・ワンの数倍は大きいなんかよくわかんないのがある。砲身だと思うが……そしてそれにつながるようにいくつかのヴァレル・ワンとコードが結ばれてる? ヴァレル・ワンのエネルギーをアレに供給するのか? そう思ってるとなんかいきなりそれの砲身が輝き出した。


「いきなりアレを撃つのか!?」


 ああいうメイン的な奴はここぞってときに撃つものじゃない? いやまあまさに今が最終局面だからここぞってときなんだけど……まさかまっさきにアレが来るとはね。とりあえずあれはまずいし、避けないと……


「まさか……」


 なんか前の二台に避ける素振りまったくないんですけど? てかそっか……二人共今の形態はきっと直線特化だ。いうなれば、直線にしか進めないってことだと思う。つまりはあれを避けられるのは僕だけだ。アギトの機体はあれを超えることはできないだろう。


 けど、三位一体の方はどうだ? あれは前方にかなり強力なシールドを持ってる。まっすぐに突き進むことが出来るとしたら……避けたりなんかしたら追いつけないぞ。


「ここは賢く行くか」


 僕はそう言って三位一体の後ろについた。卑怯? いやいや、これも作戦だから!!

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