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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1917/2701

1917 前に進むためのXの問い編 290

僕は大量の札を出す。それは勿論、雷の札だ。今は風帝武装を施してるわけだが、僕を追い抜いていったアギトと、合体した三位一体の機体……それらに追いつくには、風帝武装では足りない。風帝武装も速い。それは間違いない。けど完全なスピード特化かと言われるとそうじゃない。むしろバランス型と僕は思ってるよ。なにせ制御しやすいし、安定してるし、風帝武装は体への負担とかない。


 それでいて、防御、スピード、攻撃力、更には感知能力とかが一気に上がるんだから、すごく優秀なんだよね。扱いやすい力というか、そんなかんじだ。けどバランス型だからこそ、特化してる方には負けるっていうね。使い方とも思うけど……今欲しいのは爆発力である。


 アギトはまさにその爆発力? を表してるようなことをやってる。機体も真っ赤で、エンジンは火を吹いてるからな。実際あれは賭けだろう。ゴールまで持つかもわかんない。そして三位一体してる奴は、三つの機体を合わせることで、三つのエンジンを吹かして、そして形も翼とかできちゃって、その形状も直線を駆け抜ける事に特化してるみたいになってる。


 普通は三位一体はメリットもあればデメリットもあるだろう。だって三機が合体するんだよ? どうかんがえても重くなる。けどそれをくっついた2機を羽のように、翼へと形を変えることで、そういう重さを極力影響ないようにしてるのかもしれない。ただ三つのヴァレル・ワンがくっついたら、それこそ空気抵抗的に悪そうだからね。けどくっついた2機が翼のようになるのなら、歪な形にはならなくて、デメリットを可能な限り消してる。そして三つのエンジンも無理なく、そして余裕を持って動いてるだろう。更にちゃんとシンクロしてる。三つのエンジンがまるで一つのように動いてるそのさまは、アギトが三つのエンジンを積んでたときよりも安定してるように見える。


アレは確実にゴールまで持つだろう。それだけの安定感がある。耐久性とかは三つ分あるんだろう。合体とはね……僕にはどうあがいても出来ない発想だ。


「こい雷撃!!」


 僕は札を発動させて雷撃を集める。僕は一時的に風帝武装を解除するよ。なにせ完成された武装があると、不完全な方は入ってこれない。でもこのまま風を霧散させる気もない。ようはバランスなのだ。雷帝武装も狙うがそれだけじゃない。僕が狙うのはその先。風と雷の合わさった複合属性の武装だ。僕だけの体なら出来る。何回かしたことあるし。けどそれを連装に……でもそれくらいしないと、奴等には勝てないだろう。


 それだけ速い!! 風と雷が混ざり合って、絡み合って周囲に集まる。動いたまま止まることなく、いや加速していく中でその密度をあげていく。頭がいたい。なんかチカチカする。僕の視界に風と雷の複雑な絡みの道筋がみえてる。


「嵐天武装・連装!!」


 システムの通知と僕の声が重なって、加速の勢いが上がって僕は前の2機に迫る。

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