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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1916/2701

1916 前に進むためのXの問い編 289

三つの機体がどうやってくっついたかというと、なんか中からアームみたいなのが伸びて、それが互いに吸い付いたと思ったら、どんどん近づいて、胴体を組み合わせて、もとから一つかのようになった。けどあれって……


「機体の識別的にどうなるんだ?」


 ふとそんなことを思った。だってあれ……僕と一位争いを繰り広げてるのってあの中の一台だけだよ? そして残りの二台は周回遅れである。それが一つになった……


「いや、でも識別的には三台でいいのか……」


 だって二台は周回遅れだから、たとえあのままゴールしたとしても、優勝対象は一台だ。それで混乱することはない。そういうことね。別に三台が一台になってるのは物理的にそうなってるってだけで、大会的に見ればあれは三台ってことでいいんだろう。


「なるほどなるほどって!!」


 なんか合体した三台は左右についた二台が翼のようにその形を変えていく。更に合体ロボよろしく、コクピットまで一つになって、前にメインで操縦してる僕と優勝争いをしてるやつがいて、その背後に合体した二台のプレイヤーがいるって構図になってる。なんかめっちゃ飛行機……いや飛行機と言ったらでっかいのを浮かべちゃうから、なんか戦闘機? 的な。中央に羽があるんじゃなくて、尖った翼が後方にあるような……さ。もともとがヴァレル・ワンは細長い見た目してるから、その後方に翼が生えるとまじで戦闘機っぽい。


 まあ戦闘機ってだいたいエンジン一機? あっても2機なのかもしれないが、あれは翼と本体にエンジン三つだからね。エンジンもリンクしてるのか、その甲高い音が揃って聞こえる。そして一瞬にして加速した。更には前にいたヴァレル・ワンとかふっとばしてる。


「なっ!?」


 やばいぞアレ。まさかぶつかっていくとは。きっとシールドのエネルギーを全部前方に持っていって、強度を上げてるんだろう。なんかよく見ると、普通のシールドはうっすい壁みたいなので、ぶつかるとそれがわずかに視認できる……とかいう感じなんだけど、今の彼等の機体には格子状のシールドが見えてる。


 シールドにまで手を入れて強度を確保してるんだろう。このままじゃあの機体が前方の邪魔者を跳ね飛ばしてゴールに一直線だ。これはまずい。


「まっ――!?」


「うおおおおおおおおおおおおお!!」


「アギト!?」


 なんか真っ赤に……それこそもう燃えてる状態のアギトの奴が吹っ飛んできた。どうやら自身のスキルかなんかで生み出してる炎を無理矢理エンジンに注ぎ込んで爆発的な推進力をうみだしてるらしい。


 まさかのここでアギトが割り込んでくるとは……このままじゃまずい。かといって今から風では追いつけない。後は直線。けど僕のヴァレル・ワンには邪魔者を弾き飛ばす程の頑強さはない。同じ様なことをしようとしたら、こっちの機体がお釈迦になる可能性が高い。なら邪魔者を避けつつアイツラに追いつけるか? 


(やるしかない!!)


 


 僕はインベントリから大量の札を出す。風帝武装が出来たのなら更に上にだって挑戦する価値はある!!

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