表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1915/2701

1915 前に進むためのXの問い編 288

僕だけじゃなく、勿論だけど、もう一つのトップのヴァレル・ワンも狙われてる。けど向こうは盾を豊富に持ってる。しかもだ。向こうは複数の機体が協力しあって、強力なシールドを形作ってるみたいだ。


 あんなことが出来るんだな。いや、もしかしたらオリジナルなのかもしれない。でもあの数が上手く残ってる……とも限らなかったと思うんだけど……いや、もしかしたら他の奴等は周回してなかった可能性はある。


 だって僕ともう一台で一位と二位を争ってるわけで、他の向こうを囲ってる三台くらいのヴァレル・ワンがここに入るとしたら、順位的には一位から四位が入れ替わることになるだろう。けどそうでは無いみたいだよね。ということはあの囲ってる三台は周回遅れてるってことだろう。あの中央の奴が高順位でここまで生き残れるかもなかなかに賭けだったと思うんだが……それだけ運転してるやつを信頼してるのか……その機体に自信があるのか。


(いや両方か)


 僕は前方のヴァレル・ワンたちを避けながらちらっとみると。すると向こうの奴もこっちを観てたような? いや、たまたまか。僕は目がいいからこのスピード、このごちゃごちゃした中でもちゃんと把握できるけど、向こうが同じように見えてるわけない。でも意識してたらついつい目で追う……くらいはするか。


 でも目があった気がしたけどね。向こうはまっすぐに進んでる。全ての攻撃、突っ込んでくるヴァレル・ワン……そんなもの全てを弾き返してるよ。でも流石に限界が来たのか、三台の内、前方にいた一台が煙を吹く。エンジン部分から黒い煙を吹いて、後ろの方へと流れていくよ。それで三角形になってたシールドが一面だけになった。けど、残りの二台が前に出ることで、前からの攻撃を防ぐ。でもああなったら後方からの攻撃に無防備になるだろう。


 けどどうやら後ろは振り返らないようにしたらしい。実際のところ、ゴールはもう近いからね。後は自身の機体のシールドでどうにかなるってことなのかもしれない。前の二台で前方の攻撃さえ凌げば、あとは加速していけば、後ろは置いていけるってことなんだろう。


 そんなことを思ってると、なんか向こうの機体から甲高い音が聞こえだす。どんどんとキィィィィィィンみたいな音が聞こえてきて、更に三台が足並みを揃えるように並んだ。どうやら同じようにうるさいから余計にこの音がきこえるみたいだ。


 ただ守ってもらうだけなら、前に周回遅れの機体を置いてた方がいい。けどそれじゃ、スピードを落として進まないといけない。きっと一番性能いいのは僕と一位争いをしてるあの一台だろうからね。良いパーツをつかって、一番速く走れるはずだ。


 それを活かすために、飛び出すのか? とか思ったけどもっと斜め上の、いいとこどりをしてきた。順位争いをしてる機体はアギトのやつのヴァレル・ワンとは違って一機しかエンジンは積んでなかったが、今、それが3つになった。 


 どうしてかという、なんか三台の機体がつながったのだ。つまりは合体だ。そんな事まで出来るのかよって思ったね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ