表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1912/2700

1912 前に進むためのXの問い編 285

風帝武装・連装……つまりは風帝武装を自身の体の延長線上にもそれを施せたということだろう。一気に風の密度が増して、そして楽になった気がする。システムの助けが入ったからだろう。さっきまでそこそこ負担だった密度を高める作業が、風帝武装となったことで、それが自然となるようになった。


 いつもは僕の周りにしか無いはずの薄緑の風、それが範囲を広げてヴァレル・ワンをも包んでる。風帝武装となったから更に飛んだ。ここから更に飛ぶとは。実際は、ジャンプして山から飛び出したら、あとはゆっくりと落ちてるだけだ。なにせ翼とかは無いんだから飛んでるように見えて実は落ちてるだけ。それはどうしようもない。ただその落ちるまでの距離を風を使ってめっちゃ伸ばしてるわけだ。


 けど今は飛んでるかもしれない。集まる風が推進力を生み出して、ヴァレル・ワンを前に進めてる。それもきっと僕のこのヴァレル・ワンが極限まで軽くなってるのが大きいだろう。いくら風帝武装だからといって、流石にアギトくらいのヴァレル・ワンを支えるなんて出来ないだろうし。穴を開けて、全身に風を巡らせるようにしてたのも、やっぱり正解だった。


「いた!」


 いたぞ、一位のチームだ。海岸に入りそうな所に二十台位のヴァレル・ワンがひしめきあってる。勿論全部が一位のチームなんてことはない。そんな事があったら、どんだけやり手のチームだよって感じだ。


 流石にどんな大手のチームでも、両手の手を超える以上のヴァレル・ワンを用意なんてさすがにね。確かにただ数を揃えるだけなら、大手のチームなら出来ると思う。けどそんなのは意味はないと思うし、流石に大手のチームには出場制限があったような? 今回は実質個人での出場って事になってるが、個人でも広く捉えればチームで動くって事になるのはめにみえてた。


 そしてそれを想定しないテア・レス・テレスじゃない。会長じゃないだろう。実際、個人で誰だって出場してるが、チームで動いてる奴等はいっぱいいる。そしてそういう強制力ってのは大手になるほど、強くなるよね。


 一位のチームは多分だけどあの中だと五台くらいだろう。一台の中心のヴァレル・ワンを守るような動きをしてる。それが今現在、一位のやつだと思う。そしてそれを取り囲むように十五台くらいのヴァレル・ワンが攻撃をしまくってる。僕的には「よし! もっとやれ!!」って感じだ。


 僕もあの中に飛び込むと思うと気が重い。けど、逃げることは出来ない。流石に風帝武装・連装で更に距離を稼いだとしてもここらが限界だ。僕は上から彼等を追い越して、海岸の入り口らへんに降り立った。さあ、最後の直線の勝負をしようじゃないか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ