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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1907/2701

1907 前に進むためのXの問い編 280

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 僕がジャンプ台を壊して……いや、僕は壊してないけどさ。ある意味で僕のせいで……と言うのはあるかもしれない。実際、ジャンプ台は壊れたけど、僕自身は飛べたわけで、それはある意味で他の奴等がジャンプ台をもう利用できなくなって、ここで決定的な差が出来ることを意味してると思った。


 だってこのレースで一番の短縮場所があのジャンプ台だった。それがなくなったということは、先に利用した僕と、多分あとは一位のチームだけが他のチームに差をつけられた……と言うことだ思う。


 いや思ってた。これ以上敵はいない……ってね。けど……


「げっ!? アギト!」


 なんということだろう。どうやったかはわかんないけど、なんとあの爆発のなか、アギトも吹っ飛んできてた。アギトのやつにあの爆発の中、爆発の勢いを利用するとかそんな器用なことが出来たかの? と思うけどね。それにアギトのヴァレル・ワンは重いはずだ。なにせでかいエンジンを後方に3つもつけてる。バランスだってそんなに良くないだろう。どう考えても後方過多だし。そもそもが無事に降りれる算段があるのだろうか? まあ僕が気にすることじゃないけどね。


 


 そうなのだ。このジャンプ台はとても短縮できるが、それは無事だったら……という前提がある。なにせ山から勢いよくジャンプするわけだ。それだけの高さがあるから、コースを一気に短縮できるわけで、それはつまりはめっちゃ高い所から飛び降りてるのと同義だ。


 普通は高いところからなんの対策もなく飛び降りたら死ぬだろう。LROだって高すぎるところから下手に降りたらダメージを食らうし、下手したら一発でお陀仏だ。ヴァレル・ワンだって何もせずに飛んだら、ダメージを食らう。勿論、ちゃんとしたジャンプ台からテア・レス・テレスが想定してた場所に着地するのなら、ダメージはないらしい。そういう対策をしてる。やっぱりそこは自分たちが用意したんだから、使わせるだけ使わせて、あとは自分たちでどうにかしてね――とはなってないらしい。


 まあそれだと罠だからね。ちゃんと飛んだ後のことまでアフターケアはやってくれてる。けど……それはあくまで、テア・レス・テレスが想定してる距離を跳んだ場合である。僕の場合は一回目も二回目もそんな気遣いはしらない。だってテア・レス・テレスが想定してる以上の距離を飛んでるから、そういう気遣いも飛び越してるからだ。


 まあそれでも僕の場合はなんとかなる。なにせ僕は風を操れて、そして僕のヴァレル・ワンは極限まで軽くしてるからね。軽いということは、それだけ着地の勢いだってどうにか出来るってことだ。けどアギトの奴はどうだろうか? この勢い、きっとアギトもテア・レス・テレスが想定してる着地の範囲を超えるだろう。そしてその勢いまま着地したら……まあきっとどうにかするだろう。僕だって余裕があるわけじゃないからね。


 前のやつを追わないと……いや、このままなら、この空中にいる間に抜ける可能性はある。

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