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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1904/2747

1904 前に進むためのXの問い編 277

なんか一瞬、アギトのやつが見えた気がした。けどそっちにかまってる暇はない。なぜならどいつもこいつも僕の妨害をしてくるからだ。最悪、僕のスピードには追いつけないのをわかってるからか、地雷仕掛けてる奴等もいる。確かにね。有効だよ。地雷なら、いくら早く動いてたってその上を通ると爆発するからね。


 別に踏んだら爆発するって訳のものじゃない。ちゃんとしたセンサー式で真上に来る前にはもう反応してるからね。


 素早く走れるヴァレル・ワンでもこの地雷にはぶつかるだろう。一体誰だよ、こんな物を生み出したやつは。公式、テア・レス・テレスからこんな武装は出てなかったと思う。確かに地雷は有効だけど、皆がそんなの使いだしたら、レースが面白くなくなるからきっと公式では用意してなかったんだと思う。


 だって地雷ならせっちしておくだけでいい。まあ絶対にそこを通るなんて場所は早々ないと思うけど……最後の直線とか、このジャンプ台のところとかは皆狙ってるからね。そういう絶対の場所で、絶頂の盛り上がりのとき、もしも地雷で水をさされたら……なんか台無しだよね。


 きっとどこのかチームがヴァレル・ワンのパーツを魔改造してつくったんだろう。そこまで数はないと思われるが……でもここに仕掛けてるってことは、同じチームのやつがそれこそ最終局面に仕掛けててもおかしくない。


 流石に個人でこんな作れないと思いたいし……それそこ個人なら数なんて用意できないだろう。でも既に僕は両手で足りないほどの地雷を起爆してるぞ。それにきっとこの地雷の餌食になってるのは僕だけじゃないはずだ。


「アギトの奴、大丈夫かな?」


 さっきちらっと見えたから、アギトのやつもきっとジャンプ台を使うつもりなんだと思う。僕が通ったあとなら地雷はないだろうが……僕はまっすぐに走ってるわけじゃない。むしろ真っ直ぐって何? って走りだ。グニャングニャンといって差し支えない。けどそれだけグニャングニャンしてるのに直線と変わりないスピードを出せるからこういう山の中のような障害物の多い場所では僕に追いつかける奴はいない。


 だからこそ、たくさん地雷を仕掛けてるってことなのかもしれない。流石に地雷とか、どこのチームも開発してる……なんてことはないだろう。一つのチームが生産するにはきっと限界があるだろうし、それが三桁に行くとはおもえない。ここでほぼ消費してる可能性は高いけど、一つ2つは最後の最後の直線とかに仕掛けてるような気がする。


「おっ」


 なんか地雷の餌食になったのか、一つの集団がボロボロになってる。勿論地雷に識別して発動……なんて機能は無いわけで、僕以外だってそれは引っかかるよね。多分あれは僕の前にいたわけで、二位か一位のチームでは? それなら僕の順位が一つ繰り上がったはずだ。さっきの奴はそれなりに仲間を引き連れてたから、その仲間が踏んで巻き込まれたのなら、まだリタイア……ってほどじゃないのかも。とりあえずは自分自身が地雷をふまないように事前に風でコースを選んで、目の前のジャンプ台に入る!! 


 ってところで狙ってたのかのように突っ込んでくるヴァレル・ワンが見えた。これ、完全に狙ってたな。

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