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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1901/2701

1901 前に進むためのXの問い編 274

チンケな串に炎をまとわせての攻撃は案外有効だった。炎をまとわせるとなんだかまともな攻撃のようにみえるんだ。それに最近は炎を操る……というのを頑張ってる。新たな高みを目指してるからな。


 チームの上位に行くには、それなりの人数も必要だが、勿論のことそれぞれのスキルアップが絶対条件だ。だからこそ、新たなステージに行くために、日々スキルを鍛えてる。けどそれは数字で見えるような、システムの熟練度ではない。


 どれだけ自分がそのスキルを理解して、使いこなしてるのかの部分だ。本当なら、新たなスキルを求めるのが、LROの正しいやり方だと思う。だってスキルには意外な組み合わせで強力になるものがあったりするからな。そういうのは取得して、色々とやってみないとわからない。


 そこも勿論プレイヤーの発想と創意工夫なんだが……けどLROの場合はそれが無限と思えるほどにたくさんある。そこが面白いわけだが……今は新たなスキルを求めるよりもより深く今のスキルを消化させようかとそう思ってるんだ。


 まあそれはスオウのやつを観てたからってのもある。あいつはそもそもがそんなにスキルは多くない。一つ一つのスキルをより深く探究していくようなそんな感じだ。そしてその深くいくに連れて、スキルが進化してるように見える。ようはそういう成長もあるってことだ。大半のプレイヤーはたくさんのスキルを求めて、その組み合わせで新たな技を開発していくわけだけど、そうじゃないやり方もある。


 本当にLROは懐が深いということだろう。なんだって出来る。スオウが風を自由自在に操るのを格好いいと思わなかったわけじゃない。それなら俺なら炎かなって安易に思ったわけでもない。ただ一番自分に馴染みがあって、どれならもっと深くスキルとして消化できるのかと考えた結果……それは炎系のやつかなって事になった。


 でも俺にはスオウや会長が持ってるような祝福はない。取りに行ったことはあるが……俺では無理だったんだよな。祝福じゃなくて、スオウが風を操れる様になったきっかけの精霊にもあった。いや、そもそもが祝福はついでで、スオウ的なあの属性を操れる感じの力? 能力が欲しかったわけだ。


 でも、どうやら俺にはそれに感応出来る能力はなかったらしい。祝福もそうだが、スオウの奴はレアなスキルに適正があるみたいだ。まあだが、俺にはなんとか武装……炎の場合は炎帝とかになるだろうその武装は無理でも、ある程度、スキルを操るってのはLROのシステム的に出来たりする。


 それこそ魔法だと、放った魔法をある程度意思で動かせたりするようだしな。スキルでも炎を出したりするスキルがあるから、それで一生懸命練習した結果だ。


 まあそれでもこれでは所詮は牽制。ヴァレル・ワンのシールドを突破はできない。それでもシールドの耐久値は削ってるだろうが……こっちに今のところこれしか攻撃手段がないとわかるともっと一気に仕掛けてくるだろう。それは困る。


 早くエンジンの冷却が終わらないと……俺のマグナムドライブは通常よりもスペック落ちた状態でしか動かないままだ。

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