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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1887/2702

1887 前に進むためのXの問い編 260

沼地に入った瞬間に洗礼を受けた僕だけど、それをやり過ごして今は順調に走ってる。チラチラとプレイヤーは見えるんだけど、まだなにかしてくるってわけじゃなさそうだ。後ろからは岩礁地帯を抜けて僕を追ってきてる奴らもいる。


 本当なら次々と僕を襲ってきて、息つく暇がないくらいに波状攻撃をされたら僕だって相当苦しい。でも、僕を襲う奴らは奴らで全然一枚岩ってわけじゃない。まあ当然なんだけどね。誰がこの位置にいたかどうかなんてのはその時になるまでわからないじゃん。


 だって僕だって意外だ。確かに僕は一位を狙ってた。でもこんなずっと一位を維持してるなんてのは想定外である。当初の予定では、僕は先頭集団に混ざりつつ、最後の最後で全員をまくって一位でゴールする――そんな予定だった。


 だけどほら……蓋を開けてみるとどうだろう。何故か僕がずっと一位を守り続けてる。こんなの絶対に嫌だったんだけどな。だって追う方が気楽じゃん。最後の最後に捲くることができたのなら、それで良かった。でももうここまで来ると、そうも言ってられない。だって二位に落ちでもしたら――


「もう終わりだ」とか「あいつもここで脱落だな」とか「結局はその程度だったんだよ」


――とか散々言われるに決まってる。ならもう、圧倒して勝つしかなくない? 実際、それが出来るかはわかんない。だって運の要素ってやつはどうしてもあるしね。僕は最善を尽くしていくきではある。もうそれしかないし。


 追いかけてくる奴ら……そして待ち構えてる奴ら……そういう奴らを気にしつつ、僕は走る。沼地は岩礁地帯と違って障害物が少ない。それに沼地って言っても、ウァレル・ワンには関係ない。だからはっきりいうと、ここってスピード勝負ができるエリアなんだよね。


 この沼地のギミックとしては下から水柱が時々吹き出すってことなんだと思う訳だけど、それに当たるって事はほぼない。だって前兆としてそういう場所には水疱が見える。まあよく観ないと見えないわけではある。


 でも僕の目はいいからね。ウァレル・ワンで動きまくってたとしても、そういうのを見逃すようなやわな目はしてない。


(でもこのまま追いかけられるのも面倒だからな……使えないかこの水柱?)


 実は二週目から考えてた。下から吹き出す水柱に巻き込まれると、普通に考えて前に進めないわけだし、持ち上げられたあとにうまく着地できなかったらダメージを負うし、下手すれば先端から沼地にぶっ刺さってリタイアだ。そういう機体も実はあったようで少しはその名残がある。でも僕のウァレル・ワンなら、うまくこの水柱だって使えそうな気はする。

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