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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1885/2701

1885 前に進むためのXの問い編 258

とりあえず僕は岩礁地帯でもかなり岩が多いところに着地した。これで他のプレイヤーたちは思うようにスピード出せないだろうしね。けどこっちはそうじゃない。まあけど……三周目まで来るまでにそれは散々見せてるだろう。


 僕の機体が複雑な地形ほど有利に動けるっことを知ってるプレイヤーは今や多い。だからだろう。どうやらたくさんの方向から一斉にこっちに……いや正確に僕の位置を把握してるわけじゃないだろう。ただ僕がいる方の面にたくさんの攻撃が飛んできた。大量のミサイルに、なんか大砲のように一回一回がでかい音も聞こえる。


 なんでそんなの積んでるの? もしも大砲的な装備があったとしても、それってどう考えても動いてるウァレル・ワンへとあたんなくない? といいたい。まあ他のプレイヤーの考えに文句を言っても仕方ないけどね。むしろ当たらない装備で重くなってくれるのはありがたい。


「いやここで使ってくるのを考えると……それって直接当てる系じゃないってことか」


 僕はそう考えた。そしてミサイルよりも、その大砲的な玉を注視した。わかりやすくミサイル的な玉とそれは違う。ミサイルはそれこそ先端が丸っこくなったでっかい弾丸チックな見た目をしてる。実際それがはっきり見える……というのも僕のこの目があってこそなのかもしれないけどね。


 それに対してでっかい個別の音とともに発射されてるそれは、なんかエネルギーの塊みたいな……そんな感じ。一気にたくさん撃てるわけではなさそうだね。多分だけど、流石にそんな装備だから、僕を今追いかけてる奴らの内、それを積んでるのは一機だけとみた。だからそれから距離を取るのはあんま難しくは……障害物を素早く避けつつ、ミサイルにも当たらないようにするのはなんか雨を避けるかのようでなかなかに無理ゲーに思えるが、僅かなタイミングのズレを利用すれば行ける!!


「んげっ!?」


 思わずそんな声が漏れた。今までの経験でミサイルがどれだけの範囲を巻き込むかは大体わかってる。けどあの大砲みたいなのは分かんなくてちゃんと警戒したわけだ。けど、あれは予想以上に広範囲に広がるようだ。着弾したらその着弾地点から一気に膨らむようにして爆発するらしい。たしかにあれならそんなに数を撃てなくても、そしてそこまてスピードがなくてもいいんだろう。


 なにせどうを考えても直撃を狙うタイプの攻撃じゃない。まあそれはミサイルだってそうなんだけど……でもミサイルとは効果範囲が違う。圧倒的にこの大砲的な攻撃のほうが効果範囲が広い。


「あんなのもあるのか……」


 あんまり武器関連の装備って観てないんだよね。いや、流石に人気の武器は観てたけどね。でも僕はどうやってスピードや運動性能を上げるか……の方しか観てなかったからね。それにパーツを網羅した攻略本みたいなものがあるわけでもないしね。


 そのうち出そうではあるけど。まあ今の時代、攻略本よりも攻略サイトのほうがメインだと思うけどね。


 でもウァレル・ワンの攻略本ともなると、パーツを網羅するだけで分厚くなりそうな……恐ろしい。

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