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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1883/2704

1883 前に進むためのXの問い編 256

僕はどのタイミングでコイツラを振りほどくか……それを考えてた。だってなにせ僕が上を狙ってこの前後左右に陣取ってるウァレル・ワンを振り切ろうと考えてるなんてのは絶対にわかってる。


 なにせもうそこしかないから、嫌でも意識はそこに行ってるだろう。もしかしたら全然意識なんてしてないのかもしれないが……でもそう考えのは楽観的すぎるよね。僕は基本ネガティブ思考だからね。


 あんまり楽天的には考えられない。でも下手にゆっくりと考えてる暇もない。だってかなり今でもスピードを落とされてるし、いつ後ろから後続が来るか……てかスタート地点にいた奴らはまだ混乱してるんだろうか? それならかなり助かるけどね。あそこで他の上位のプレイヤーも困るだろう。


 ある意味であの場所で統率が取られてるよりも、大混乱してたほうが、収集つかなくてためらうようなきがするんだよね。僕の仲間がそこら変はうまくやってくれてるだろう。だからいくらか猶予はあると思う。でもいつまでもあそこで足止めできる訳でもないだろう。まあ何人かが、あそこで脱落してくれることを願おう。


(勢いがないと動きも把握されやすいんだよね)


 本当ならもっと速く走りたい。そうしないと勢いがね。上に飛ぶために風を集めることはできるが、今のスピードではね。なにせ今30キロくらいしか出てないよ。この状態で風をあつめて飛んでも、着地場所に先回りされそうだ。いやだからこそ、こいつらは問題ないと思ってるのかもしれない。


 こうなったら狙うのはあそこか……このまま先に進んだら岩地帯を抜ける。そのときに峡谷みたいになってるところを通って確か草原の方に出たと思う。実際そこまでこのスピードで行くのもどうかと思うが……でも他に僕が考えてるのができそうな場所がない。


(いや、待てよ……)


 どうやらコイツラ、この岩がいっぱいある場所でなるべく時間稼ごうとしてるのか、次のエリアに行こうとしてないな。でもそれなら……この先にある大岩が狙い目かもしれない。あれは避けるだろう。けど、あれは使える。僕はそう思って風を集めだす。


 そして今、進行方向がちょうどその大岩に向かってる。多分そろそろ方向転換とかするだろう。でもそれは困るからここで僕は風を使ってウァレル・ワンを持ち上げてジャンプした。


「そんな事したって無駄だぞ」


 そんなことを僕を囲んでた奴らのうち一人が言った。けどそんなのは無視だ。本当に無駄かどうか、その目で見とけ!!

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