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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1877 前に進む為のXの問い編 250

僕はまずは風を自分の周りだけじゃなく、敵……と言って良いのかわかんないが、まあ実際向こうは僕のことを敵だと思ってるだろうし、敵ということにして対応する。少しでも視界を遮れば、僕なら避けられる。そんな自信がある。けどとりあえずは向かってきてるミサイルだね。流石に空中ではそこまでスピードも出せないし、方向転換だって難しい。


 イヤ出来るけど、キュッキュッキュって感じじゃ無く、んんんーんんんーんんんー――って感じだ。流石に空中ではキレッキレって動きは出来ない。だからこのままだと直撃だ。スピードを出すとなると、機体を下に向けて加速をつけないといけないし……そうなると地面を目指すしか無い。


 きっと一人下がってる奴には既に僕の着地点は見えてるだろう。だってなんか……全武装展開的になってる。ヴァレル・ワンの前方のガトリング砲がめっちゃ回転してて、後方に積んであったコンテナが上下左右に展開してアホみたいな数の武装を出してきた。それはもう一人に向ける物では無いだろうと思う。


 アレを全部を向ける相手ってもう集団じゃん。それだけの火気量だよ。「フルバースト!!」って叫びそうだもん。着地狩りを狙ってるのは明確。後ろと前からの挟み撃ち。てかあの量を放ったら、後ろの仲間? 的な奴も巻き込みそうだけど……そんなのは気にしないのか? とりあえず僕は着地のショックを和らげるために風を集めて見えない道を作ることにした。ジャンプ台ならぬ、着地台みたいな感じでこのままならどういう風に……どう言う角度で地面に向かうかを考えて風を集める。胴体からびたーんといったら、衝撃が激しすぎて一瞬動きが止まるだろう。


 飛び込みだってそうだ。腹から飛び込んだら、痛くてたまらないから、なるべく着地面って奴を少なくするように飛び込む物だろう。それと同じである。けどそれだけじゃ駄目だ。やっぱりどうにかして敵の視界を塞がないと。


 それにもやっばり使うのは風だろう。でもインベントリから煙幕も出す。いやもうこう言う準備って奴が大切かなって。僕はまずは地面に煙幕を投げる。それが先に地面に当たり、煙幕が広がった。そして僕は地面に煙幕がある間に着地する。


 風を使って煙幕をなるべく維持して着地の瞬間だけごまかせれればそれでいい。


「そんなの関係ねえよ!!」


 そんな声が聞えた気がしたが、直後のフルバーストにかき消された。なにせ全ての銃口から一斉に放たれる攻撃はめっちゃ五月蠅い。煙幕の次はきっと爆煙とか硝煙とかがこの場に立ちこめるんでは無いだろうか? 確かにそれだけ一気に面で放れたらとても避けるのは難しいだろう。でも僕は既に加速してた。一秒前の場所に僕がいると思ったか? 


 こいつらは間違ったんだ。煙幕を僕が投げた時点からフルバーストするべきだった。見えなくたって関係ない――そんな風に思ったんだろう。けど僕は狙ってたよ。奴等が考えるその場にいなければ、当たることは無いってね。

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