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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1876/2701

1876 前に進む為のXの問い編 249

僕は上に飛んで奴等のガトリング砲の一斉掃射を回避する。これで安心、何てことは無いとわかってる。なにせガトリング砲のくせに上を向いてきやがった。稼働式らしい。厄介な。前方だけに飛ばしておけよ。


 でもそれでも稼働するにも限界はある訳で、流石に90度くらいしか上がらないらしい。まあだって下手に180度も回ったら自分の武装に穴を開けることになるからだろう。とりあえずこいつらとやり合う気なんて僕には無い。


 こいつらを超えたら全力で振り払う!! 


(あれだけの装備を積んでるんだし、そんなに速く走れるわけ無いだろうしな)


 奴等を超えさえすれば、こっちの勝ちだ。このまま軽さを生かして超ジャンプを見せてやろう。奴等は三台くらいで待ち伏せてたわけだけど、二人が撃って、一人が下がって状況を見てる。きっと着地狩りをする気だろう。


 ジャンプとかした後に一番狙われるのはそこら辺だしね。なので僕は奴らの前で地面に降りる気は無かった。


「おいあいつ! どんだけ飛んでるんだよ!!」


「ズルいぞ!!」


 なんか下民共が言ってる。蜂の巣にされるとわかってるのにわざわざ降りるわけ無いじゃん。馬鹿なのか? まあ実際は落ちなきゃいけなくなる――筈だ。てか奴等はそんな風に思ってたはずだ。それなのに僕は一度ジャンプしてからまだ落ちてきてない。だからこそ奴等も困惑してる。


 てかそもそも何も無い海岸でジャンプ出来たかって話でもある。きっとギミックを仕込んでたんだろう……くらいに思ってるだろうけど、そんな意味ないギミックなんて仕込んでないよ。ただ風を下から噴き出して飛んだだけだ。そして後は風を集めて飛距離を伸ばしてる。


 山の上にあったジャンプ台の時と同じ要領だ。あのときほどの大ジャンプが出来るわけはないが、それでも普通よりはかなり滞空時間が長く遠くに飛べるはずだ。


 なにせ僕のヴァレル・ワンは軽いからね。そして地味だけど、僕が集められる風は次第に増えて行ってる。だからある程度僕とヴァレル・ワンを支える程度の風はすぐにでも集められるんだ。その内ヴァレル・ワンに乗ったまま風帝武装が出来るかもしれない。


 よくよく考えたら風帝武装はけっこう現実的というか……出来そうな気がする。でも勿論、やるとなったら大変だ。なにせからだ一つ分を覆うだけの風で良かったのが、単純に増えるわけだしね。そして増えた分、風の密度を更に高めないといけない。でも風帝武装をやれたらもっと凄い動きとかヴァレル・ワンで出来そうな気がする。


 だって普通に風帝武装をしても、一気に制御のしやすさが変わるからね。もっともっと精密な運転が出来そうな……それに単純に風帝武装できたら僕のヴァレル・ワンの弱点である紙装甲ってのが改善できるかも。いまでも一応周囲に風をまとわせてるが、それは全然風帝武装には届かない、それこそ本当に紙を一枚隔ててるかのような防御力でしか無いからね。 


 でも風帝武装が出来れば、そこそこな物になるんでは? それこそ普通にヴァレル・ワンに積んであるシールド程度にはなりそうな気はする。


 そんなことを考えてると、僕がいつまでも経っても降りてこないからだろう。新たな武装を奴らは使ってきた。それはミサイルだ。大体ミサイル積んでるよね。まあレーザー光線とかもあったような気がするが、ミサイルなら勝手に飛んでいって誘導も付いてるからね。有用性高いんだと思う。


 なにせヴァレル・ワンは高速で移動してるからね。当てるのが難しいから誘導して勝手に敵の方向に行ってくれるミサイルは重宝されるんだろう。まあ武器を一個も積んでない僕には関係ないけどね。


 流石にミサイルともなるとヤバい。かといって風帝武装ではないから空中で自由自在に動けるわけもなし、ここは降りるしか無いわけだけど、降りるタイミングを見計らってる奴がいるからね。素直に降りたらそいつのガトリング砲に蜂の巣にされるだろう。さてどうしよう……

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